人文事業費

１　事業名　　 人文事業費

２　要求額　　　 ３１，３７７千円

３　事業の概略説明
（ア）資料収集研究費

博物館資料（考古・歴史・民俗）の収集と調査研究に要する経費。鳥取県の歴史・民俗事象の展示紹介を充実するとともに、魅力ある企画展を立案するため、調査研究活動を行う。

　〈歴史資料等購入事業〉

鳥取県に関わる歴史資料等が古書店等で販売されている場合、機を失わず入手するための予算措置として平成７年度から実施。

　　（新）資料収集評価アドバイザー制度

高額、かつ鑑定に専門知識を要する歴史資料（池田家旧蔵能面、刀剣、甲冑等）の収集を適正に行うため、収集の要否、価格の適否などについて助言する収集評価アドバイザーを設ける。

（臨）『民俗分布地図』改訂版作成事業

昭和５７年に県立博物館が作成した『民俗分布地図』の改訂版を、追加調査を行い作成する。明治・大正の生活を知る話者は、年々減少しているため、急ぎ調査を行う必要がある（４カ年計画）。

（イ）常設展示費

県民に歴史・民俗に対する理解を一層深めていただくため、新収蔵資料や最新の研究成果を常設展示室で紹介する。

〈歴史民俗常設展示室改善充実事業〉

歴史民俗常設展示室の改善充実のため、鳥取県の歴史民俗を象徴する資料のレプリカ･模型を製作する。平成１９年度は、奈良時代の木簡、並びに江戸時代の肖像画、計８点を製作する。

（ウ）藩政資料活用事業費

江戸時代の歴史研究や地域文化振興のための基礎資料となる鳥取藩主池田家資料15,000点（当館蔵）を保存・修復・活用するための経費。

〈藩政資料整備費〉

鳥取藩主池田家資料の複本作成、古絵図等962点の補修に要する経費（平成17年度は91点）。第２次１４カ年計画（H17〜30）の３年目。

　　　　
〈池田家文書デジタル発信事業〉

資料保護と、活用の利便性向上のため、鳥取藩主池田家資料のデジタル画像を作成する。平成１４年度以降、ＣＤ配布を実施。

　　（新）池田家文書インターネット公開

デジタル画像を作製した池田家文書4,500点（平成18年10月現在）のうち、資料的価値の高い3,000点を、新たにインターネット、及び館内端末で公開する。利便性を高めることで、一層の活用拡大を図る（５カ年計画）。

　（新）〈障害者雇用促進事業〉

池田家文書のデジタル発信作業の進展と、障害者の雇用促進のため、デジタル画像作成作業のオペレーターとして、非常勤職員を１２カ月、また、聾学校生徒を夏期アルバイトで１カ月雇用する。

　

（エ）館蔵考古資料保存修復事業

劣化の著しい金属製品、埴輪・土器等を３カ年計画で保存処理・修復を行う（３カ年計画の３年目）。

４　事業の目的・背景・効果等
（人文部門の主な業務　特別展等・普及活動を除く）

ア 資料収集 県民からの寄贈を中心に、考古・歴史・民俗資料を収集。

イ 調査研究 考古　県内の古墳に関する研究
歴史　藩政資料及び近現代資料の研究
民俗 県内の民間信仰・年中行事の研究

ウ 展　示　 特別展・催物展の他に、時期に応じたテーマを常設展示
　　　　　　 室内で定期的に展示替えする（２ヶ月ごと）。
　　　　　　 　 ○文書・絵画資料など、脆弱な資料を入れ替え
　　　　　　 　○「歴史の窓」で、テーマを設定した小企画展示
　　　　　　　 ○「鳥取県内の明治・大正・昭和」コーナー

エ 閲覧対応　藩政資料等の閲覧者への対応（年間５００名程度）

オ 資料管理　資料の所在確認や収蔵庫内の環境チェック等


５　事業内容、所要経費及び積算内訳

		事 業 内 容	本年度 要求額	前年度 　 予算額
資料	収集	研究費	５，３５９	３，２０５
	資料	収集研究費	１，０３６	１，１３７
	歴史	資料等購入事業費	２，８９１	２，０６８
		（新）資料収集評価アドバイザー制度	８２８	０
	（臨	)『民俗分布地図』改訂版作成事業	１，４３２	０
常設	展示	費	７，２０７	３，７０８
	常設	展示費	１，０１６	１，０８１
	歴史	民俗常設展示室改善充実事業	６，１９１	２，６２７
藩政	資料	活用事業費	１３，９７８	９，４５２
	藩政	資料整備費　　　３年次／14年計画	８，９６８	９，０６０
	池田	家文書デジタル発信事業	２，８２９	３９２
		（新）池田家文書インターネット公開	２，４３７	０
	（新	）障害者雇用促進事業	２，１８１	０
館蔵	考古	資料保存修復事業	４，８３３	３，１４４