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平成19年度予算
9月補正 一般事業  課長要求      支出科目  款:農林水産業費 項:農業費 目:園芸試験場費
事業名:

EOD反応を活用した花き類の効率的生産技術の開発

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農林水産部 園芸試験場 花き研究室  電話番号:0858-37-4211

事業費

要求額:3,200千円    財源:受託  

課長査定:計上(一部既定経費対応)   計上額:1,330千円

事業内容

1.背景および補正理由


(1)

トルコギキョウは周年需要が多いが、本県は秋〜春期の生産が極端に不足しており、市場関係者から作付け拡大の要望が強い。



(2)

本県は冬期寡日照となり、秋〜春出荷トルコギキョウの高品質維持が非常に難しい。さらに、近年の原油価格高騰で、栽培を断念する生産者が増えている。



(3)

昨年末に花き研究所から、日没後数時間は植物の活性が高まり、気温や光の感受性が高まることが明らかにされ、日没後短時間End of Day(EOD)の効率的な温度管理光照射による、省エネ栽培期間短縮効果が報告された。



(4)

この知見に基づき、本県の気象条件に合ったトルコギキョウの温度管理、ならびに新たな光源による効率的生産技術の組み立てが急務である。



(5)

そこで、花き研究所からの受託試験を行うため、補正要求する。

2.事業の内容


(1)

研究期間は、本年度から3年間。



(2)

業務の分担は、

     

花き研究所 : 

EOD反応の作用機作の解明


松下電工  :

光照射装置の開発


鳥取・和歌山:

現場で利用可能な技術組み立て
(鳥取;トルコギキョウ、和歌山;キク)


    

特に本県は、全国でも有数冬季寡日照県であることから、光照射による高品質化栽培期間の短縮効果期待される。



(3)

本県の試験内容

@

短日性花きの代表であるトルコギキョウを、恒温器内で栽培し、より効率的な光照射と温度管理法を検討する。



A

トルコギキョウを、実用的な環境を想定したハウスで栽培し、短時間昇温処理の影響を検討するとともに、効果的な品種を明らかにする。



B

トルコギキョウへのEOD−Lighting(日没後短時間の光照射)および光質の異なる光照射ハウス内で行い、伸長成長や開花反応に対する効果を明らかにする。



C

ハウス内で、効率的な光照射と温度管理法による複合制御法を確立する。

3.事業の効果


(1)

施設園芸では装置化が比較的容易であるため、植物の生理反応に基づいた温度・光照射の組み合わせにより、栽培コストの削減が期待できる。



(2)

効率的な加温方法により、加温コストを20%以上削減



(3)

効率的な光照射による、草丈伸長および栽培期間の短縮で、栽培コストを30%以上削減



(4)

成果は、冬期に栽培する多くの品目(バラ、キク、花壇苗等)に応用可能と考えられる。



(5)

他県に先駆けた技術組み立て実証展示は、冬期トルコギキョウ栽培の生産振興に多大な影響をもたらすと考えられる。



財政課処理欄


標準事務費(1,870千円)は枠内での執行とし、受託事業収入を本事業に使う標準事務費に充当してください。

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
現計予算額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
要求額 3,200 0 0 0 0 0 0 3,200 0

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
査定額 1,330 0 0 0 0 0 0 1,330 0
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0