1 事業の目的・背景
(1)目的
三大湖沼(湖山池、東郷池、中海)地域の水環境保全活動や水環境の現状等を紹介し、環境学習や保全活動の促進を図る。
(2)背景
水利用、水資源、水環境に係る住民の関心は高まっている。併せて、従来の行政主導の活動から、住民・団体等の活動支援への変革時期にある。
湖沼の水質浄化推進を図るには、行政が行う下水道整備等だけでは限界があり、住民、団体等の理解と協力が必要である。
三大湖沼流域では、意欲のある活動者等が牽引しているが、地域住民の認識、参加に到っていない。
活動が流域全体に広がるように支援する必要がある。
2 事業の効果
(1)住民や団体等の活動支援による水環境保全意識の高揚
(2)水環境、水資源の保全と健全な水循環の促進
(3)水辺環境の整備、生態系の維持・再生、水質浄化等の住民活動 の促進
3 事業の内容 【要求額 2,913千円】
(1)中海関係情報誌の作成(新規)
中海の現状、関係行政機関の取組み、NPOなどの活動や効果 を掲載した情報誌を発刊し、住民に情報提供することにより、取組みの促進を図る。
(2)中海の再生と賢明利用を考えるシンポジウム(新規)
テーマ:中海の再生の目標と賢明利用のあり方
内容:基調講演、シンポジウム、分科会形式のワークショップ、
関連事業:シンポジウム開催前に実施する
@中海との思い出に関する作文と写真の募集
A賢明利用方策の募集
B優秀作の表彰
(3)東郷池湖上観察会、水環境フェアーの開催(新規)
東郷池の恵みや大切さを、より多くの県民の皆様に理解していた
だくとともに、東郷池流域の特色ある優れた水環境や、住民活動 を広く紹介することにより、東郷池流域のみならず、県下全域の
水利用の安定化、水資源の保全や健全な水循環、あるいは自然
再生に向けた取り組みへの気運醸成を図る。
(4)住民参加型の水質調査(新規)
@島根県と協働で、中海流域住民参加による、「みんなで調べる
中海流入河川調査」、「湖沼環境モニター(五感により湖沼の環
境を採点)」を実施する
A湖山池、東郷池においても、「湖沼環境モニター(五感によ
り湖沼の環境を採点)」を実施する。
B水環境への関心・理解を深め、湖沼の水質浄化活動のさらな
る発展及び環境学習の推進を図る。
【内訳】
中海シンポジウム経費 572千円
東郷池湖上観察会等経費 76千円
住民参加水質調査経費 420千円
標準事務費 1,845千円