1 調整要求の理由(内容)
平成18年4月、博物館収蔵資料のIPM管理体制への移行に伴い、新たに、非常勤職員(専門員)を配置。
今年度、その体制作りの確立と資料管理専門員の高度な専門性を勘案して、職員の常勤化定数要求(3年期限付)をしていたところであるが、結果、認められなかった。
よって、非常勤職員への振替要求を行うとともに、その報酬月額について見直しを行うものである。
2 調整要求の背景
(1)IPM管理への移行
従来の燻蒸薬剤「臭化メチル」の全面使用禁止(平成17年1月)により、当館において薬剤による資料燻蒸が不可能となった。代替え措置として、資料管理専門員を頂点としたIPM管理を導入。
(2)非常勤職員の業務
日々の継続的なモニタリングにあわせ、有害生物の特定・分析など、「昆虫分類学」「害虫防除学」のような高度で専門的な知識を必要とする業務である。
本来、学芸員に匹敵するあるいはそれ以上の知識技能を持って職務を遂行しており、職務内容に応じた報酬にしたい。
(3)人材の確保
非常勤職員は単年採用更新のため他へ流出する恐れがあり、専門的知識を有する優秀な人材を確保するため雇用環境を整備する必要がある。
3 調整要求額(所要経費)
2,728千円
区分 | 金額 (千円) | 内 訳 |
報酬 | 2,249 | 非常勤専門職員(資料管理専門員)報酬 |
共済費 | 331 | 社会保険料・労災保険料 |
旅費(費用弁償) | 148 | IPM管理体制講習会旅費、先進施設視察旅費 |
計 | 2,728 | |
※IPM管理体制 (Intergrated Pest Management 管理)
==総合的有害生物管理==
(予防)有害生物を施設に入れない、カビも生育させない
(対処)被害が発生した場合でもできるだけ地球環境や人間の健康 管理に配慮した駆除方法をとる。 |