1 事業概要
ブラジルにおける鳥取県人最初の集団入植地である第二アリアンサ鳥取村へ日本語指導者(教員)を派遣し、日本語並びに日本及び鳥取県の文化・伝統等の指導を通じて母県とブラジルとの交流と本県の国際化、国際理解教育の推進を図る。
2 事業の目的・背景
(1)第二アリアンサ鳥取村は、移住当初から日本文化の伝統を受け継ぎ、日常的に日本語が使用されるなど大変珍しい移住地。しかし3世、4世の移住世代となる現在は、若い世代で殆ど日本語が通じなくなり、これまで培った鳥取県の文化の伝承も失われつつある。
(2)このような状況の中、県は母県とのつながりを現地の強い要請を踏まえ、1994年(平成6年)より第二アリアンサ鳥取村日本語学校へ教師1名を継続派遣している(現在7代目。平成19年3月帰国予定)。
(3)地域住民らは日本語教育を通じた鳥取県との文化交流、人的交流を通じて次世代の地域間交流を担う人材を育成したいとの意向を有し、日本語指導員の派遣継続を強く求めている。
3 事業内容
(1)派遣概要
派遣者:鳥取県内の現職教員(教育委員会を通じて照会)
派遣人数:1名
派遣期間:1年間(平成19年4月〜平成20年3月)
派 遣 先:サンパウロ州第二アリアンサ鳥取村日本語学校
※ 派遣教師は日本語及び日本事情の教育指導のみに止まらず、本県及びブラジル県人会等との交流において、地域(自治会)の中で若手リーダー的役割を果たしている現状を鑑み、現職教員を継続して派遣することとする
(2)派遣経費の見直し
職員課の海外渡航旅費見直しを踏まえ、支給旅費を減額。また渡航旅費経費の支給は往復1回のみとする。
(単位:千円)
区 分 | 現 行 | 移行後 | 増 減 | 備 考 |
a.給 与 | 4,914 | 4,914 | 0 | 現行どおり |
b.諸経費 | 5,547 | 3,853 | ▲1,694 | |
(ア)渡航旅費 | 909 | 904 | ▲ 5 | |
(イ)宿 泊 料 | 3,075 | 1,818 | ▲1,257 | 吉林省大学派遣職員調整適用 |
(ウ)日 当 | 1,016 | 584 | ▲ 432 | 吉林省大学派遣職員調整適用 |
(エ)消耗品等 | 547 | 547 | 0 | |
合 計 | 10,461 | 8,767 | ▲1,694 | |
※宿泊費=素泊まり+食卓料+(赴任旅費相当−出張旅費相当)=288,000+(3,200×365)+((150,000+300,500)−88,550))=1,817,950 (素泊まり料=200米ドル×12月×120円/米ドル)
※日当=1,600×365=584,000
※渡航旅費は1回分支給(エコノミークラス、復路1回のみ変更可)