みんなでつくろう！魚の住みやすい川づくり推進事業

１　事業の目的及び背景

　河川における床止工や頭首工・取水堰といった、落差のある横断工作物は、魚類等水生生物の生息環境の連続性を分断しているだけでなく、漁業資源の衰退にも拍車をかけている。
　そうしたことから、地元自治会、地域住民やNPOは、地元でアユやヤマメの放流活動を展開しており、環境保護や生態系の保全、漁業資源の保全といった観点から、魚道設置のニーズは高まっている。
　そこで、地域の住民やNPOなどの団体が主体となって行う、魚道を整備する取り組みや周辺の学校と協働した、魚道周辺の水辺環境や水生生物の変化を観察するといった取り組みを支援し、魚類等水生生物の保全に寄与し、地域住民が親しみやすく愛着の持てるような川づくりを推進するものである。

　地域の住民やＮＰＯなどの団体が主体となって魚道を設置することにより、川や河川施設に対する関心や愛着心を高め、自らが管理・維持していく「川への愛着心の高揚」や「川への自主的な管理意識の醸成」を期待できる。

　地域の住民が主体となって、魚道整備を行い、河川管理者である県がその取組を支援することにより、魚類や水生生物にやさしい川作りを推進する。

HPなどで、魚道を設置したい団体に周知する。

　魚道の構造について、間伐材や在石を利用した簡易な構造とすることにより、間伐材の利用促進という観点だけでなく、地域住民が自ら作成・設置することが出来るため、設置した魚道に対する愛着を持つことができ、自ら維持・管理していく意識を醸成することができる。

　周辺の学校等が、魚道を設置したことによる水辺環境の変化や、水生生物の調査を行うことにより、地域の子どもたちの川への愛着心を醸成する。