1.事業目的
中山間の人家連たん地域における道路整備について、地域住民や広く県民の意見を反映させ、区間毎に土地利用に応じた柔軟な歩道幅員(1.2〜2.0m)・道路幅員(5.0m)を採用する等の低コストの道路整備を行うための鳥取県独自のルールを検討し、地域の性格にあわせた道路計画を行うものである。
2.背 景
@中山間地域には、未改良で交通安全対策が必要な道路が取り残されている。
A画一的に道路構造令の規定値を採用することにより、補償物件が多く、事業費が多大となる。また、地域の生活の中心となる住家等の生活基盤を奪い、過疎化を助長することも懸念される。
3.事業の手法
コスト縮減・地域保護のために、特例の歩道・道路幅員を採用する道路計画と整備
@本事業は地域毎の特例の道路計画であり、関係者の利害がからむため、住民との合意形成(住民参画)が不可欠(デリケート)。
Aこれまでの住民参画は、結果として地域の利益に重点が置かれた高コストの道路整備となり、道路計画に住民参画はなじまないとされていた。
B広く一般県民に理解が得られる道路計画とするため、真に求られている道路とは何かを意見集約し、一定のルールに基づき道路計画を行う。
4.事業内容
@県民ニーズの集約(ひらめき・ささやき)
・山間部の道路整備に対して、地域住民だけでなく広く一般県民がどう考えているのか把握するため、アンケート等を利用して意見集約する。(ルールつくりに反映)
A住民の意見(ひらめき)を反映させた柔軟な道路構造を採用するための県独自のルールつくりの検討
・モデル事業(地域の土地利用状況を反映した概略図面を作成)により実際に現場に出て、住民との意見交換・合意形成を行う。
5.費用内訳
アンケート・チラシ 150千円
モデル事業 2,000千円(用地調査・概略設計・パース)
計 2,150千円
6.ミッション・サマーレビュー
県土整備部ミッション・サマーレビューの検討内容に合致した施策として要求するもの。
<県土整備部Mission>
Mission2:県民の視点に立ち、少ない予算で大きな効果!
Action1 :現場主義
Action2 :顧客満足度向上
<サマーレビュー>
コストを常に意識し、削減の取り組みを継続的に行う。
・1.5車線的整備の導入
・自転車歩行車道等の幅員の弾力的運用
・コスト縮減に対する、住民の理解を求める努力。