1 事業概要
布勢総合運動公園陸上競技場のトラック部(全9レーン)について、第1種公認検定の更新に向けた改修を行う。
2 現状
陸上競技場のトラック部(全9レーン)について、舗装の浮き上がり(ブリスター)が発生しており、接着剤注入や切り貼りによる補修工事で対応している。
平成20年9月に、日本陸連の第1種公認検定の更新が予定されているが継続的にブリスターが発生しており、現状の切り貼り補修等では、公認の更新が困難である。
(参考) 陸上競技場の主な改修経緯
昭和59年 全天候型舗装(スーパーX)を施工
平成6年 スーパーXを全面改修
平成15年 スーパーXを全面改修 <トラック8→9レーン化>
平成16年、17年 ブリスターが発生し、請負業者が切貼補修等で対応
平成18年、19年 ブリスターが発生し、県及び体育協会が切貼補修等で対応。
(参考2) 平成20年度以降に予定されている全国大会
平成20年10月 日本ジュニアユース陸上競技選手権
平成22年 全日本中学陸上競技選手権大会
3 改修方針
@トラック(9レーン)全体にわたり、ブリスターの発生があること。
Aトラックの均一性を確保する必要があること。
B部分改修では、未改修部分においてブリスターが発生する可能性があること。
上記理由により、トラック部の全面改修を行う。
〔改修費用〕
・トラック部(9レーン)改修工事 182,000千円 (改修面積 5,013m2)
(工事内訳)
既設構造物 撤去 9,800千円 (直接工事費)
全天候舗装材 設置 90,000千円 ( 〃 )
基層アスコン等 設置 18,200千円 ( 〃 )
小 計 118,000千円
諸経費 64,000千円
合 計 182,000千円
4 改修に関連する仮設工事
改修工事中に競技会を開催する補助競技場での競技記録を公式記録とするためには、写真判定が必要となるため、メイン競技場の写真判定機の移設及びケーブルの仮設を行う。
・写真判定機移設及びケーブル仮設工事 3,709千円
(写真判定を必要とする平成20年4月以降の主な競技会予定)
4月 第47回東部地区記録会兼国体予選会
5月 第23回布勢リレーカーニバル
6月 第51回鳥取市陸上競技選手権大会
5 責任補償に基づく補償工事の請求
平成15年改修工事の特記仕様書に、全天候舗装材の責任補償期間を7年としているため、施工業者に補償の履行(無償修理)を求める。
6 裁判に必要な費用
施工業者が補償の履行に応じない場合、改修工事等にかかる費用について、損害賠償請求を裁判所に提起する。(訴訟代理人として弁護士と契約する。)
(費用内訳) 着手金 6,120千円
成功報酬 12,240千円
訴訟費用(手数料) 640千円
7 補正要求額
改修費用 185,709千円
訴訟費用 19,000千円
合 計 204,709千円