1 事業の背景・目的
ユニバーサルデザイン(UD)とは年齢、性別、文化、身体の状況など、人々が持つ様々な違い(一人ひとりの多様性)を尊重して、はじめからだれもが利用しやすいように、製品、建物、環境、サービスなどをつくり、誰もが暮らしやすい社会を実現しようとする考え方のこと。
本県では、平成16年3月に鳥取県人権施策基本方針(第1次改訂)において、「自己実現を追求できる社会の構築」、「差別実態の解消」とともに「ユニバーサルデザインの推進」を人権尊重の基本理念として掲げ、啓発に着手。平成16年、17年は県職員の意識啓発に重点をおき、平成18年には県民に向けた啓発としてパンフレットの作成、イベント(UDフェア)の開催を行った。
県民への普及啓発は着手したばかりで、認知度も低いので継続的な啓発が必要。また、引き続き職員への意識徹底を図る。
2 事業内容
(1)UDフェアの開催(1,549千円)
福祉機器展、大地と海のフェスタなど、県民の方が多く集まるイベント等に出展し、UD理念の普及・啓発を図る。
○開催回数 3回程度
○内 容
@UDパネルの展示、UD製品の展示・体験
A体験コーナー(例:点字体験、手話体験)
B啓発パンフレット、グッズの配布
(2)ユニバーサルサービス研修の実施(747千円)
UD視点に立った全ての人に優しいサービスの実践を目的に、心身に障害のある方や高齢者、妊婦等への具体的なサポート方法を疑似体験を交えて学ぶ研修を実施。
○開催回数 2回
○講 師 全国ユニバーサルサービス連絡協議会
○対 象 行政、一般から広く参加者を募集
(定員約50人×2回)
(3)SPコードの普及・啓発(600千円)
情報のUDであるSPコードの普及を図るため、SPコード読み上げ装置を購入し、イベントでの展示・紹介を行うとともに、行政文書への導入を促進するため、各県民局に設置して、各課への貸出しを行う。(人権局1台、各県民局1台 計6台)
(4)職員への意識啓発等
・部局研修等を通じた職員への継続的な情報発信
・庁内関係課連絡会の開催による情報交換