鳥取県の花ブランド化のための切り花及び苗もの類の品質保持技術の開発

もどる

農林水産部　農林総合研究所園芸試験場　花き研究室　　電話番号：0858-37-4211

トータルコスト

	事業費(A)	人件費(B)	トータルコスト (A+B)	正職員	非常勤職員	臨時的任用職員
20年度予算計上額	900千円	7,003千円	7,903千円	0.92人	0.38人	0.00人
20年度予算要求額	900千円	7,472千円	8,372千円	0.92人	0.38人	0.00人
19年度予算額	1,545千円	9,449千円	10,994千円	1.16人	0.78人	0.00人

トータルコストとは？

事業費

要求額：900千円　（前年度予算額 1,545千円）　　財源：単県　

課長査定：計上　　　計上額:900千円

事業内容

	概要説明
(1)	消費者にとって切り花の日持ち性や花壇苗定植後の生育の良否は購入の際、最も重要視する点である。
(2)	市場においては、日持ち性の違いによる産地の差別化が進んでいる。
(3)	そこで、花き類の日持ち性に及ぼす要因の解析を行い、品目毎に低コストで効果の高い鮮度保持技術を開発する。
(4)	鮮度保持技術の確立と普及により、県産花きの信頼性を飛躍的に高め、有利販売を図る。

１	事業の必要性
(1)	消費者が切り花を購入する際、最も重要とする点は日持ち性であり、少々単価が高くても鑑賞期間の長いものを望んでいる。また、花壇苗においては店持ちや定植後の生育が重要視されている。
(2)	近年、日持ち保証を行う産地が増加し、消費者、市場関係者の信頼を得ることで有利販売に繋がっている。
(3)	市場では、産地別の鮮度保持期間の比較が一般化しており、ショーケースに展示することで広く買参人にアピールしている。その結果、花持ち日数の違いによる産地の差別化が急速に進んでいる。
(4)	日持ち性は栽培環境によっても異なるため、本県独自の鮮度保持技術を早急に確立する必要がある。
(5)	対象者：切り花生産者：８２３戸、花壇苗生産者：１１８戸、枝物生産者：８８戸

２	事業の内容
(1)	栽培条件が品質と日保ち性に及ぼす影響
	栽培環境や土壌条件と品質､日持ち性との関係解明
	日持ち性向上のための栽培技術の確立
(2)	収穫後の鮮度保持技術の確立
	鮮度保持剤等による切り花､枝物花木の鮮度保持技術の確立
	蕾開花技術の検討
(3)	出荷直前の品質保持技術の開発
	包装資材等を利用した品質保持法の検討
	収穫･出荷前の薬剤散布等による日持ち向上技術の開発
(4)	普及方法
	普及所及び花き指導者協議会による農家への普及、報道公開、現地実証
	市場関係者、小売業者への普及と実証

３	事業の効果
(1)	本県独自の日持ち性と品質向上技術の確立
(2)	品質（花持ち日数）保証：5日～7日保証
(3)	バラなど切り花類の咲き切り保証による販売力向上
(4)	品質保証、咲き切り保証による単価アップ：ストック45円/本→55円/本、バラ50円/本→65円/本

４	これまでの成果
(1)	切り花
	・バラの前処理剤注１（生産者用鮮度保持剤)と後処理剤注１（小売り･消費者用鮮度保持剤）の効果的な組み合わせが明らかになった。この結果を基に、市場での実証展示を行った。
	・加温したトンネル内でバラの蕾切り開花を行うと、一部の品種は慣行と遜色なく開花した。
	・トルコギキョウの効果的な前処理剤と後処理剤を明らかにした。
	・ストックに鮮度保持剤を用いると、鑑賞期間は延びるが花穂が間延びし、品質が低下した。

(2)	枝物の出荷のための落葉促進
	・ツルウメモドキなどは、ホルモン処理による落葉促進の可能性が示唆された。
(3)	苗もの類
	・パンジーを中心に現在試験中。

注１：前処理（剤）、後処理（剤）
　切り花の鮮度を保つため、生産者が収穫から出荷までの間に切り花保存剤などを処理することを前処理といい、そのときに使用する処理剤を前処理剤という。小売店や消費者が、店頭や家庭で同様に処理することを後処理といい、そのときに使用する処理剤を後処理剤という。前処理と後処理を的確に行うことで、鑑賞期間がより長くなることが期待される。

５	H20年の試験内容
(1)	栽培中の潅水管理、水ストレスが切り花の日持ち性に及ぼす影響を検討する。
(2)	収穫後の糖やストレス処理および鮮度保持剤(前処理)が日持ち性に及ぼす影響を調査する。
(3)	バラの蕾開花技術の確立を図る。
(4)	出荷直前の薬剤やホルモン剤による切り花、枝物花木類の日持ち性について検討する。
(5)	苗物類の日持ちに対する環境要因や、用土の影響を明らかにする。
(6)	輸送シミュレーションによる実証展示を行う。

６　H20年度要求額内訳（単位：千円）

内　　　　訳	要　求　額
栽培資材費、実験用器具・試薬購入費等	５２５
旅費	３１０
通信運搬費	６５
合　　　計	９００

７　事業実施期間　平成17年度～21年度

８　年度別の試験内容と事業費（単位：千円）

年度	試　験　内　容	事業費
H17～19	・栽培条件と鮮度保持：トルコギキョウの栽培環境と日持ち調査等・収穫後の鮮度保持：鮮度保持剤の効果調査、　　　　　　　　枝物落葉処理、バラ蕾開花調査・出荷直前の鮮度保持：花壇苗の出荷直前に行　　　　　　　　　　　うホルモン剤処理調査	4,820
20	・栽培条件と鮮度保持：花壇苗等の栽培環境と日持ち調査・収穫後の鮮度保持：枝物の落葉マニュアル作成、バラ蕾開花調査・出荷直前の鮮度保持：花壇苗･切り花の輸送シミュレーション試験	900
21	・栽培条件と鮮度保持：日持ち性を高める栽培環境マニュアルの作成・収穫後の鮮度保持：バラ蕾開花マニュアルの作成・出荷直前の鮮度保持：花壇苗･切り花の輸送マニュアルの作成	900
	合　計	6,620

財政課処理欄

　これらの鮮度保持技術については、すでにある程度技術確立されていると思われます。
　事業期間はＨ２０年度までとしますので、得られた技術をマニュアル化し、農家へ還元してください。

要求額の財源内訳(単位：千円)

区分	事業費	財源内訳
区分	事業費	国庫支出金	使用料・手数料	寄附金	分担金・負担金	起債	財産収入	その他	一般財源
前年６月補正後	1,545	0	0	0	0	0	0	0	1,545
要求額	900	0	0	0	0	0	0	0	900

財政課使用欄(単位：千円)

区分	事業費	一般財源
査定額	900	900
保留	0	0
別途	0	0