■■事業概要と目的■■
電線管理者、地元の協力のもと、歩道幅員が狭い箇所にある電柱類を歩行の支障にならない区域に移設し、安全・安心な歩道整備を推進する。
■■現在の問題点■■
★占用手続きにより歩道内にある電柱の中には、周辺環境の変化等により、今となっては、安全・安心な歩行空間の妨げとなっている電柱がある(下写真参照)。
■■事業内容■■
★工事に関連しない電柱の移設について、道路管理者と電柱管理者(及び電線管理者)の双方が、移設の可否及び移設費負担割合について協議・決定を行う。
★電柱移設候補地の土地所有者に事業説明を行い、同意が得られた後に電柱移設を実施。(県は電柱管理者へ相応の費用を負担)
★移設候補箇所
@県道若葉台東町線(大工町頭〜江崎町) 10本
A鳥取国府線 (岩倉 ) 10本
■■移設対象路線の選定■■
ア.鳥取市交通バリアフリー基本構想(平成14年1月)で指定されている重点整備地区内、または同地区に隣接する県道。
イ.当面歩道拡幅を行う事業予定が無い。
ウ.現在の歩道幅が1.5m程度で、歩道内に電柱があるため歩行者がすれ違うために必要な最低幅員1.0m(※1)が確保されていない。
上記ア.〜ウ.を満たす、@県道若葉台東町線(大工町頭〜江崎町)、及びモデル路線としてA県道鳥取国府線(岩倉)を当事業の対象路線とする。
※1 道路構造令の解説と運用p169より
■■必要経費■■
電柱移設費1,000(千円/本)×20本×(1/2:負担割合)
=10,000(千円)
■■今回事業での費用負担の考え方■■
工事に関連しない電柱移設は、協定、覚え書きの適用外となり、その費用負担割合は別途協議の上定めるが、本来移設の原因者である県負担と考えられる。
しかし、電線管理者も許可を得て道路区域に占用している以上、交通安全目的である道路管理者の要請にある程度応えざるを得ないとも考えられる。
従って、費用については道路管理者、電線管理者が折半することとする。
※ 現在、県道若葉台東町線(御弓町〜吉方2丁目)の電柱移設について電線管理者と協議を行っており、負担割合について折半の予定。
通常工事に起因する電柱等の移設について、県では中電及びNTTとそれぞれ協定、覚え書きを結び、費用負担割合を定めている。
各ケース毎の費用負担割合を下図に示す。