鳥取県の保育や子育ての環境の充実を推進するため、国からの交付金で造成した鳥取県安心こども基金を財源として、保育所の整備、認定こども園等、新たな保育需要への対応及び保育の質の向上のための研修会などを実施し、子どもを安心して育てることができるような体制の緊急整備を行う。
新たな経済対策に関する政府・与党会議、経済対策閣僚会議合同会議(平成20年10月30日)において、各都道府県に安心こども基金を創設されることとなった。
本県における待機児童や放課後児童クラブの状況等は次のとおりであり、基金を活用した早急な整備等が必要である。
(1)保育所の待機児童
鳥取市、米子市において定員以上の児童を受け入れており、年度中途の低年齢児の入所が困難な状況にあり、認可外保育施設に入るケースも多い。
・待機児(10/1現在) 47名(米子市)
- 近年の傾向として、4/1現在待機児童ゼロであるが年度途中に一時的に米子市で発生。
・認可外保育施設入所児 約450名
(2)放課後児童クラブ
鳥取市、米子市を中心に希望者が多く、大規模クラブが発生し、定員制限を設けることにより入所できない児童が発生している。
・待機児(5/1現在)
鳥取市34名、米子市89名、境港市12名、その他8名
(3)認定こども園
本県では現在、認定こども園はないが、待機児童の解消や保育・幼児教育の充実を図る観点から、設置促進が必要である。
(4)保育ママ
本県では現在保育ママの実施はないが、保護者の様々な保育ニーズに対応していくため、保育サービスの多様化を進める必要がある。
(5)保育士研修
保育士の資質向上を全県的に推進するため、県主体で研修を実施しているほか、市町村、各保育所でも独自の研修を実施している。