【鳥取県企業経営者見通し調査報告〔H20.4〜6〕(統計課)】
○景気判断は19年1〜3月期から6期連続、経常利益判断は18年1〜3月期から10期連続で悪化。今後見通しも悪化。
○資金繰り判断は19年4〜6月期から6期連続で悪化。来期には余裕がない企業が36%に達する見込み。
○経営上の問題点として、昨年秋以降、原油・原材料等価格の高騰が急速に増加し、要因のトップになった。
○価格上昇分の価格転嫁率(全産業):約3割(鳥取銀行調査)
【中小企業等の声】
◇原油高による経費増が収益を圧迫。値上げ要請すれば取引を辞める等の話になり、価格転嫁できない。(化学工業)
◇原油高により経費が30%程度負担増となり、収益を圧迫し、減益の要因となっている。(食料品製造業)
◇ガソリン、食料品の値上げなどから消費マインドが冷え込み、来客者は減少。(小売業(商店街))
◇10年前と比較して燃料費が1600万円増加して赤字を計上。(卸売業(建材))
◇原油高によるコストの上昇分が運賃に転嫁できず、収益性の低下は限界、経営に耐え難い。軽油取引税の軽減若しくは廃止、燃料代の補填を要望。(運送業)
◇経営環境の悪化により資金繰りが厳しいためか、小口融資の反復利用(借換)等、小規模企業の借入れスパンが短期化。(商工会・商工会議所)