ツキノワグマ対策事業

１　事業概要（復活要求内容）

ツキノワグマ被害防止対策専門員（非常勤職員）を１名配置し、出没等への対応、被害防止対策の技術指導、学習放獣個体の監視等を行うとともに、将来的には職員を中心とした体制に移行するため、専門員による職員への実地研修等を行う。
※県庁（公園自然課）に配置 （H20年5月〜H21年3月）

ツキノワグマ被害防止対策専門員（非常勤職員）の配置
要求 ： ３，２０６千円 → 査定 ： ゼロ
（査定理由）
１９年９月補正で保護管理計画推進員（３か月で３，４５６千円）を配置しており、３か月の間に県職員への技術指導を行うこととしていたものですので、現在の職員の体制で対応してください。

以下の業務は、高度で専門的な知識・経験が必要であることから、現段階では職員での対応は困難。
《専門職員の要件》
クマの被害防止対策等に係る業務経験を有する獣医師資格者

（１） 人身被害の防止（住民の安全確保）
ア　出没要因の調査 （生息環境の状況、誘因物の有無等）
イ　出没等への対応 （追い払い、誘因物除去等）

（２） 被害防止対策技術の確立・普及
ア　地域の実情に応じたマニュアルの作成
イ　集落等における技術指導


（３） 学習放獣体制の整備
ア　放獣前の初動対応 （捕獲状況に応じた安全対策等）
イ　個体の状況に応じた適切な麻酔処理等、高度な専門技術
（当面、専門機関への委託 → 職員による対応を検討）

ア　９月補正予算により暫定的に専門家を３ヶ月間配置したが、「ツキノワグマ保護管理計画」の初期段階でもあり、危険個体の追跡調査や、追い払い・誘因物除去等の指導など、人身被害防止対策が中心となった。
イ　職員への研修会（クマの生態、被害防止対策、追跡調査技術の基礎知識）を２回開催したが、職員による対応を行うためには、実地体験を含めて相当期間の研修が必要。
ウ　従事する職員の安全性の確保も含め、現地での的確な対応を行うためには、当面は専門的な知識・経験を有する者の配置が必要不可欠。

既査定額 ７，５１３千円
補助金：2,000千円
委託料：4,000千円（放獣、生息調査）
その他：1,513千円（事務費等）
復活要求額 ３，２０６千円

要求総額 １０，７１９千円 （H19当初：10,722千円）