1 事業内容・所要経費
20年度で5ヵ年計画が終了するため、藻場分布調査、移植後の経過調査並びにアンケート調査を実施し、21年度以降の藻場造成の方向性を検討し、アクションプログラムを更新する。
また、水深10m帯での藻場造成をクロメで実験する。
注)単位:千円、( )は19年度事業費
項目 | 実施主体 | 実施内容 | 事業費 | 備考 |
@アラメ・クロメ種苗生産 | 鳥取県栽培漁業協会 | 移植用アラメ・クロメ苗(種苗)の生産 | (912)
979 | 県が委託 |
Aアラメ藻場造成 | 〃 | 沿岸でのアラメ移植
5箇所
(うち公共連携4箇所) | (422)
410 | 〃 |
B藻場造成実践活動助成 | 漁業者・NPO等 | 漁業者等は労務を提供し、県はその他の経費を支援し、協働で藻場造成・調査を実施 | (1,200)
1,200 | 県補助
補助率
10/10 |
C藻場分布・経過調査・新技術開発 | 鳥取県栽培漁業センター | 藻場分布調査
移植後の経過調査
クロメ移植技術開発 | (270)
541 | 県事業 |
事務費 | 空港港湾課 | アンケート調査、アクションプログラム更新 | (108)
423 | |
計 | | | (2,912)
3553 | |
2 事業の背景
平成11年度に藻場分布調査を実施した結果、鳥取県沿岸の藻場は減少傾向にあり、同年に漁業者を対象にしたアンケート調査でも半数以上が減少したと回答している。
減少の原因解明は困難であるが、泊漁港での成功事例からアラメ移植により藻場が増殖することがわかっており、回復あるいは現状維持が可能である。
藻場の役割 |
○魚介類への生育場や餌料の供給
○窒素やリンなどの栄養塩の吸収による水質浄化
○光合成による溶存CO2の吸収(面積当りの吸収量は森林の約5倍)
○生態系の理解を深める一般市民・児童への環境学習の場 |
藻場が減少すると・・・ |
(漁業面)藻場を生育場・餌場とする魚介類の減少
(環境面)海域の富栄養化及びそれに伴う赤潮の発生 |
3 事業の目的
減少傾向にある鳥取県沿岸の藻場の回復を図るため、県内各地でアラメの移植を実施する。
○平成16年に策定した「藻場造成アクションプログラム」に基づき藻場造成を実施(平成16〜20年度)。
○平成20年には漁業者の多くが「藻場の回復」を実感し、沿岸の豊かな資源の回復が図られることを目標とする。