1.事業概要
天神川流域下水道の終末処理場において、劣化の進行が激しい2施設について、工事等の対策を講じる。
エアレーション装置は、汚水中の微生物に酸素を均一に送り込む装置であるが、目詰まりを起こし、汚水処理の安定した運転の支障となっているため、装置の更新を行う。
焼却設備の空気予熱器の内部に亀裂が発生しており、炉内部の砂を流動させる空気圧が低下し、焼却工程への影響が出ている。よって、早期の改築更新に向けて、改築診断及び詳細設計を行う。
2.要求額
事業費 31,400千円
エアレーション装置改築工事 12,300千円
焼却設備改築診断・設計業務委託 19,100千円
3.施設の概要
ア.エアレーション装置
- 平成12年に実験装置として導入
- 汚水に酸素を送り込んで微生物の活動を促進
- 近年、目詰まりにより頻繁通気抵抗が増加
- 気泡を発生させる膜部分が破裂の恐れあり
イ.焼却設備空気予熱器
- 焼却炉は加熱した砂を流動させて、その中で汚泥を燃やす仕組み
- 空気予熱器は熱風を送って砂を加熱させる役割
- 予熱器内部に亀裂が発生したことにより、焼却炉の温度が上がらず、炉の運転に支障
- 亀裂については溶接により補修してきたが、同様の場所が繰り返し損傷しており、更新に向けた診断が必要