こだわりの米づくり支援事業

１　財政課長査定内容

＜査定結果＞　８２７千円（要求額　13,183千円）

「こだわりの米づくり支援」
　食味向上技術確立（食味計3台を要求）

• 査定額　ゼロ査定（要求額　９，６０６千円）
• 食味計を設置する必要性が不明。農協が設置しているものを活用すること。

２　査定結果への対応
「こだわりの米づくり支援」
　食味向上技術確立

　　食味計1台を復活要求。

３　復活要求理由

　米ビジョンにおいて地域こだわりの米づくりによる販売強化を進めることとしており、県産米のイメージアップと食味向上による他産地との差別化が不可欠。

「こだわりの米づくり支援」
　食味向上技術確立（食味計の導入）

• 食味値は、おいしさを客観的に示す指標として広く認知されており、販売業者も食味計を装備するなど販売面では不可欠な指標となっている。
• 食味値は、米の食味に関係する要素である粘り（アミロース）、味(タンパク質）、香り（脂肪酸）、水分を測定し、米のおいしさの客観的な指標として数値化したもの。
• 本県では、これまで食味値を測定する視点がなく、実態さえ十分把握できていないのが現状。
• おいしい米づくりを進めるためには、食味計を導入してほ場ごとの食味値を測定（現状認識）し、おいしい米づくりに対する生産者の認識を高めることが必要。
  

→　普及員が生産者と一緒にほ場ごとに食味値を確認し、良食味米生産につながるよう栽培技術の確立を指導。

→　持ち運び可能な最新機種を1台導入し、普及所が持ち回りで現地指導に活用したい。

※　農協の食味測定装置は、プラントの一部で可動性がないため、現地指導に使えない。また、有機栽培、特別栽培農産物の生産者等農協を利用しない農業者は利用できない。

４　復活要求内容
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　単位：千円

区　　分	事業主体	事業内容	復活要求額
「こだわりの米づくり支援」 食味向上技術確立	県	食味計(1台）を導入し、普及員が生産者とほ場ごとの食味値を確認して、各ほ場ごとに応じた良食味米の栽培技術を確立（現場での普及指導に活用）	3,202 → 　 2,500
人件費	-	非常勤職員の報酬等の調整	7

　【復活要求額】　　３，２０９千円

《参考》　今回導入する食味計の特徴

測定項目	タンパク質、アミロース、水分、脂肪酸度
食味値の算定	玄米中の成分分析結果を元に、算定。 標準的なコシヒカリを70点とし、100点満点で表示。
測定時間	約40秒
寸法	横258mm×高さ385mm×奥行416mm

※鳥取県産米のイメージアップ

• 本県の県産米は、これまで特段のＰＲを行ってこなかったため、有利販売に取り組むためには、知名度の向上を図ることが不可欠。
• 本県のように小さな産地は、個々の産地、生産者がバラバラに売り込むのではなく、県産米全体でのイメージアップを行わなければ、他産地に太刀打ちできない。

　→　県産米のイメージアップ具体策は、米ビジョンの中で検討中。米ビジョンの策定後に予算要求。