1 査定の概要
課題名 | 水稲有機栽培技術の調査・検証事業 |
査定額 | 922千円 |
指摘事項 | (なし) |
課題名 | 水稲有機栽培技術の調査・技術確立事業 |
査定額 | 2,213千円 |
指摘事項 | 特別栽培はすでに普及している。これまでの知見を活かし「水稲有機栽培技術の調査・検証事業」等においてデータ収集に努めてください。 |
2 課長要求時からの変更点
(補足:事業内容・・・青字が復活部分)
- 有機栽培の現地実態調査と暫定的体系実証を通じて、経営全体を捉え優良事例抽出と問題点の把握
- 有機栽培にも応用可能な特別栽培の食味・収量向上を目指した肥培管理技術の改良および地域資源の有効活用技術の開発
3 復活要求理由(復活部分)
1)特別栽培米の現状・課題
【現状】
34%増(H17) → → 21%増(H18) → → 7.7%増(H19)
- 特別栽培米(467ha)が県の水稲栽培面積(14,100ha)に占める割合3.3%(H19)
【課題】--------------------------------------------
- 食味にムラ(特栽米の26%がおいしくない)
・おいしくて味が一定の栽培技術を確立して欲しい。
・バラツキがなく、美味しい米を期待する
- 収量低い(慣行の約8割)
・収量は慣行の8割程度。追肥のタイミングを明らかにして欲しい
- 販売価格から見た県産米評価は低い。経営安定、普及拡大には評価の向上が必要-------------------------------------------------------
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●食味、収量は施肥管理の影響大。施肥体系の改善が必要。
平成4年に新しい技術として菜種油粕施肥法を提示。その後、栽培面積の拡大等の中で収量・食味に課題があることが判明。
●問題が明らかになっている部分はH20から対策試験を実施することで早期の課題解決が可能となる。
→肥効が早く安定している特徴を持つ有機質肥料の選択、量、時期等について試験を行い、施肥体系の改善が必要。
→得られる成果は有機栽培にも応用可能。
2)産廃として大量に処分されている鶏糞など未利用な地域資源を肥料として有効活用。循環型農業を推進。
→県内鶏糞排出量15万t/年。水稲基肥として約3万ha(県内作付け面積の約2倍)の散布量に相当。
4 事業概要(復活部分)
<食味・収量向上を目指した施肥体系改善>
→ 計上
- 鶏糞など県内の未利用資源を含む各種有機質肥料の肥効特性を室内試験およびほ場試験で明確化(H20〜H21)
- 稲の生育状況から施肥時期や量を決める生育診断手法を取り入れた肥培管理技術の検討(H20〜H22)
- 調査から得られた有用な施肥技術の検証(H21〜H22)
- 肥効発現に影響する気温、土壌、栽培管理などの環境影響の解析(H20〜H22)
5 事業効果(復活部分)
(1)食味安定、収量増による生産者の経営安定に寄与。
(2)鳥取特栽米の市場評価の向上および普及面積の拡大。