1 目的
若桜鉄道の安全運行維持と利用促進、利便性向上を図ることを目的に、所要の支援を行う。
2 背景
○若桜鉄道はS62年10月の開業以来、第3セクター鉄道として当初積み立てた若桜鉄道運営助成基金により営業赤字を補てんし運行してきたが、基金残高が枯渇し、現行の事業経営のままでの存続は困難となっており、地元両町が今後のあり方について検討を進めている。
<若桜鉄道運営助成基金>
国交付金2億円と、県・鳥取市・沿線町の4億円、計6億円を原資に運用
年 度 | H5年度 | H10年度 | H15年度 | H19年度 |
基金期末残高 | 740,036 | 601,607 | 299,739 | 79,402 |
(単位:千円、H19は見込値) |
○また国では、地方鉄道の再生・活性化に向け、新たな法制度等を整備し、自治体と鉄道事業者等が連携して実施する意欲的な取組に対する重点的な支援を行なうこととしている。
<国の支援・制度等>
○補助制度の拡充(補助率の嵩上げ 1/5 → 1/3、起債・交付税措置)
○許認可の特例(許認可の一括取得等)
○運営改善の助言(運輸局、取組事業者によるアドバイス) |
3 現状
- 来年度予算内示は出されたが、国において、地元要望を踏まえたさらなる支援策について検討中
- 地元自治体においては、国支援の受け入れや新たな経営方式等について検討中
- 若桜鉄道の自助努力により、H19年度の運行赤字が前年度に比べ、減少し、基金取崩額が大幅に減少することから、来年度中も基金は枯渇せず、H20年度中の当面の運行継続には影響がない見込み
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4 事業内容
(1)若桜鉄道再生整備事業費補助金
列車の安全運行の確保のため、軌道道床強化等の設備補修工事費について、出資比率に応じた経費負担を行う。
※ 国の「鉄道軌道近代化設備費補助事業」に対する地方自治体負担費で、運行を行うために必要な最低限度の施設整備を行うもの。
(2)若桜鉄道利用促進実行委員会負担金
若桜鉄道沿線のほか、因美線(郡家-鳥取間)の利用促進にも寄与することから、鳥取市も含めた利用促進活動を行う。
5 所要経費
(1)若桜鉄道再生整備事業費補助金 2,491千円(2,584千円)
(事業期間[H17〜20]の最終年度)
区分 | 事業量 | 事業費 | 負 担 区 分 | 備 考
(地方公共団体の負担割合) |
国 | 地方公共団体 | 事業者 |
| うち県 |
軌道道床強化 | 720m | 37,278 | (2/5)
14,911 | (2/5)
14,911 | 2,491 | (1/5)
7,456 | 鳥取県 16.7%
鳥取市 10.6%
八頭町 42.7%
若桜町 30.0% |
(2)若桜鉄道利用促進実行委員会負担金 251千円(251千円)
(3)標準事務費 250千円(350千円)