1 事業内容
肉豚価格が大きく低落した場合に、セーフティネットとして農家の経営安定を図るため、経営が継続可能な価格差を補てんする。
〈発動基準価格の引き上げ〉
飼料価格等の高騰により経費は大幅に増加しており、現行の発動基準価格まで肉豚価格が低落した場合には、肉豚の再生産ができず、経営の継続が不可能である。セーフティネットとしての役割を果たすために、発動基準価格の引き上げ(380円/kg→450円/kg)を行う。
2 財政課査定内容
肉豚単価が上昇しているにも拘わらず生産経費の増加だけを根拠に補てん発動基準額を引き上げることに違和感がありますので考え方を示して下さい。また、生産者基金の補てん限度額が減額された考え方を示して下さい。
3 査定結果への対応と復活理由
豚肉単価の四半期ごとの平均単価は、平成20年度第1・第2四半期では500円/kg以上で推移しているが、飼料価格の高騰により生産費は大幅に増加しており、農家の収益は年々減少している。現行の基準価格(380円/kg)まで肉豚価格が低落した場合には、肉豚の再生産ができず、経営の継続が不可能であるため、発動基準価格を平成20年の推定生産費を基にした生産維持経費である450円/kgとする必要がある。
※生産維持経費
現金支出を伴う物財費・雇用費及び自家労賃の1/2の合計
四半期ごとの肉豚単価(大阪市場の枝肉規格が並以上)の加重平均が発動基準額を下回ったとき、肉豚価格安定対策基金(生産者基金)に加入している生産者を対象として、価格差の1/3を補てんする。
4 発動基準価格の引き上げに必要な額
(1)H20年度当初予算要求時の要求額
項 目 | 算出基礎数字 |
過去8年間の最低単価 | 341円/kg |
発動回数 | 1回(3カ月) |
補てん頭数 | 2.7万頭 |
1頭当たり枝肉重量 | 73kg |
(380円-341円)×73kg×2.7万頭×1/3=25,623千円
(2)発動基準価格引き上げ後の必要額
項 目 | 算出基礎数字 |
過去3年間の最低単価 | 411円/kg |
発動回数 | 1回(3カ月) |
補てん頭数 | 2.7万頭 |
1頭当たり枝肉重量 | 73kg |
(450円-411円)×73kg×2.7万頭×1/3=25,623千円
(3)発動基準価格引き上げに必要な額
(1)と(2)の算出根拠から、発動基準価格を380円/kgから450円/kgへ引き上げるために必要な追加の額は無し。
5 事業実施主体
(社)鳥取県畜産推進機構