県内企業海外チャレンジ支援事業

１　財政課長査定の結果

海外コーディネーターの新規はゼロ。
理由：台湾についてはＨ１９に試験的に実施したところであり、その効果が検証できていません。　　

２　復活要求事業の概要

○海外市場調査事業　929千円

　１．海外コーディネーターの１名増　　（補助率10/10）　
　　○背景

・県内中小企業が海外チャレンジをする際に、自社のビジネスチャンスに繋がる情報の入手が困難。

　　・また、中小企業には単独で現地駐在員を配置する余力がない。

　　○事業内容
・海外市場情報を県内企業に提供するため、現在台北にコーディネーターを１名在駐。H20年度は上海に１名増員し、新たな事業事業展開を図る。

　　上海配置の理由・・・
�@販路開拓先として、県内企業のニーズ・注目度が高いが、未開拓で情報が少なく企業の不安が大きい。
（コーディネーター設置についてのアンケート結果）

設置希望		設置不要
上海希望	上海以外を希望
１２	８	９

�A打って出る「食のみやこ鳥取県」として、１９年１１月に「鳥取県産食品輸出個別商談会ｉｎ上海」を実施。２０年度も継続を事業要望。
�B海上コンテナ航路や空路が鳥取県と結ばれており、県内産業への波及効果も高い。
　　　　　　　　　　
　・コーディネーターは以下の業務を行う。
　�@県内産業にターゲットを絞ったﾋﾞｼﾞﾈｽﾁｬﾝｽﾚﾎﾟｰﾄの発信
　　　月に１回／メルマガ、ＨＰ等での情報発信

　�A貿易支援センター及び県内企業からの簡易な問合せの対応
　　　随時／産業振興機構海外支援部が仲介
　
　�B現地調査、商談の斡旋、交渉アテンド対応
　　　随時／県内企業とコーディネーターの個別契約

　・想定人物
　現地で活動するコンサルティング会社または同等の能力を有する個　人。　　

　・必要経費
　�@レポート発信料　＠5万円×12回／年間＝600千円
　�Aコーディネーターの選定、契約、打合せ経費＝329千円

３　復活要求の理由

県内中小企業が海外チャレンジをする際の阻害要因として、

�@特に中国では、政策・市場の変化が多々あり、物流・通関といった情報を早く入手する必要があるが、県内中小企業では対応が難しい。
�A展示会への出展により、製品の評価・感触を得ることはできるが、市場に受け入れられるための改善には、現地のニーズを知る者が不可欠。
�B円滑な商談には、商習慣の違いの把握が必要。

が上げられる。

海外コーディネーターを上海に配置することが、「鳥取県産食品輸出個別商談会ｉｎ上海」へチャレンジする企業等、中国、特に上海へ打って出る県内中小企業の取引拡大への大きな力となる。


【台湾コーディネーター配置の効果】

○台湾に興味を持っていた企業にコーディネーターを紹介。企業は個別に相談し、商談実施中。
→コーディネーターがいないと手がかりがなかった
○来鳥し、フード台北出展企業に対して出展後フォローを実施したことにより、出展企業の台湾進出のはずみとなった。
　　→慣れない間は、コーディネータが関与。

　　　　　台湾の商習慣に慣れ、人脈ができれば企業は自立

○まだ台湾進出を行っていない県内企業に対する働きかけを行い、企業の興味を喚起。
→今後、コーディネーターを活用した台湾進出が活発化するものと思惟