1 事業の目的
議場放送設備システム等をアナログからデジタル方式に更新し、良質な音声を提供すること等により、議論に専念できる環境を調えるとともに、ケーブルテレビ等を通じて県民サービスの向上を図る。
2 事業の背景・効果
背景 | 効果 |
現行の主な放送設備は15年近く経過している。言論の府である議会に放送設備は不可欠。 | 故障の確率を低減するとともに故障時の保守部品の調達を容易にする。(現行では調達困難) |
回線の劣化等で雑音が増えたことに加え、スピーカーの音をマイクが再び拾うというエコー現象が顕著で、聞き取り辛い。答弁の声量が不足したり、語尾が聞き取りづらいことがあるが、音が割れるため、主音量を上げることができない。 | 音声をデジタル処理することで、雑音もエコー現象も無くなり、音量調整の許容範囲も広がる。議場で論戦に専念できることに加え、ケーブルテレビ等の音質も向上し、県民サービスの向上にも寄与する。 |
傍聴席用のスピーカーからの音がよく聞こえず、傍聴者から苦情が来ている。 | スピーカーの位置を変更し、音響に配慮することで傍聴者からの苦情を無くす。 |
議場の壁の発言残時間表示器は、設置後19年経過。視認性が悪いことに加え、議員が逐次パネルを確認するため、意識が削がれる。 | 視認性の高い機器に更新し、かつ手元に簡易な表示機能を追加すること等で、議員が議論に専念できる。 |
3 所要経費
デジタル方式に更新 30,000千円(千円)
議場放送設備システム | マイク等 | 12,500 | 多機能型マイク53、スピーカー9 |
音響制御機器 | 6,300 | システムコントローラー、パワーコントローラー、パワーアンプ等 |
制御システム | 2,050 | 制御パソコン1台、タッチディスプレイ等 |
制御システム |
発言残時間表示器 |
表示器 | 1,900 | 表示器2台(40インチ液晶) |
工事 | 一式 | 7,250 | 既存の配管等を利用 |
4 現行機器
議場放送設備:現行のものは平成6年6月整備(以降、映像関係の機器一部追加)。回線はそれより前。(保守業者からの聞き取り)
5 その他
全額繰越予定
今後、音声認識による議事録作成支援システムを導入し、テープ起こしの委託経費を節減したい。今回のデジタル化により音質の劣化がなくなり、音声認識率の飛躍的な向上が期待できる。