1.補正要求理由
新規事業
平成19年度に行ったてんかん患者に係る実態調査※を通して、課題が明確になったため、課題に対する対策を実施し、てんかんのある方が社会参加しやすい環境を整える。
(課題)
・てんかんに対する誤解や偏見
・支援者の理解不足
(課題に対する対策)
・支援者人材育成プログラムの作成
・普及啓発プログラムの作成
・生活支援ネットワークの構築
※平成19年度6月補正:障害者自立支援調査研究プロジェクト事業
(参考)
アンケート調査から分かった課題
てんかんのある本人、一般市民、医師会等を対象にアンケートを実施。
アンケート実施時期:平成20年2月〜3月
てんかんとは
「種々の病因によってもたらされる慢性の脳疾患であって、大脳ニューロンの過剰な放電から由来する反復性の発作(てんかん発作)を主徴とし、それに変異にとんだ臨床症状および検査所見をしめすもの」 (WHO てんかん辞典)
*てんかん発作
てんかん発作に伴う主な症状は、強直性、間代性などの不随意運動、つまり痙攣(けいれん)であるが、痙攣を伴わない発作もある。また、意識障害として突然意識を失う・記憶が飛ぶ・急に活動が止まって昏倒する場合もある。ただし、大半の発作は一過性であり、数分〜十数分程度で回復する。
2.事業内容
(障害者自立支援対策臨時特例基金事業10/10)
査定 2,917千円
( 合 計 ) 3,109千円
(委託先)日本てんかん協会鳥取県支部
3.事業の今後の展開
○今年度作成する支援者人材育成プログラム及び普及啓発プログラムを、県の地域生活支援事業等の人材養成研修、各種団体が実施する研修等に活用する。
○当事業の検討会(専門的知識を有した委員で構成)において議論された内容に基づき、直接的な支援体制を整備する。
4.事業の効果
○市町村や直接相談を受ける事業所、医療機関において、てんかんに対する認識が深まり、生活支援サービスを受けやすい体制(支給認定を受ける等)づくりが整う
(てんかんのある方の支援体系図 :下図)