1 事業概要
株式会社鳥取県食肉センターが行う、「自然冷媒ヒートポンプ式電気給湯機システム(通称:エコキュート)」の導入に対し、補助を行う。
2 事業の目的・背景
鳥取県食肉センターは、家畜のと畜解体を行う公共性の高い県内唯一の施設であり、県内畜産振興上最も重要な拠点施設の一つである。
食肉処理業務では殺菌洗浄のため、大量の温水を使用。従来はボイラーによる湯沸かしにより対応してきたが、原油価格高騰を反映し、燃油費支出が大幅に増加し、経営を圧迫(H15年度6,727千円 → H20年度見込 25,570千円)。
配合飼料価格の高騰と枝肉価格の低落傾向の中で、処理手数料に転嫁することは、生産者の負担がさらに大きくなり、畜産経営が厳しい状況になる。
このため、「自然冷媒ヒートポンプ式電気給湯機システム」を導入することで、燃料費の軽減を図る。
当該事業実施にあたっては、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)事業(エネルギー使用合理化事業者支援事業)の活用を積極的に図る予定であり、2次募集に応募予定。
3 9月補正で予算要求を行う理由
重油価格が想定を遙かに上回るペースで高騰。この基調は当面続くことが想定されるため、一刻も早くシステムの導入を図りたい。
配管工事等は、年末年始の休暇中に集中して行う必要があり、9月補正でなければ年度内に整備できず、1年遅れとなるため経営を圧迫する。
4 要求内容
「自然冷媒ヒートポンプ電気給湯機システム(通称:エコキュート)」3基の導入に対する補助金(32,500千円)
内容 | 事業費 | 負担内訳 |
県 | 食肉センター |
設計費 | 3,000 | 1,500 | 1/2 | 1,500 | 1/2 |
設備費 | 30,000 | 15,000 | 1/2 | 15,000 | 1/2 |
工事費(新設部分) | 21,000 | 10,500 | 1/2 | 10,500 | 1/2 |
工事費(既存配管工事) | 11,000 | 5,500 | 1/2 | 5,500 | 1/2 |
消費税 | 3,250 | | | 3,250 | 10/10 |
計 | 68,250 | 32,500 | | 35,750 | |
(単位:千円)