1 事業の概要
次代の鳥取県を担う人材を育成するため、生徒に進路選択のための大学等の訪問を行わせ、学習に向かうモチベーションを高めるととともに、予備校等のノウハウを吸収して教員の進学指導のスキルアップを図り、進学に必要な学力の向上を図る。
<課題>
- 県内における児童生徒の学力の二極分化を解消する対策
- 都市部の私学と地方の公立との格差を生まない対策
・・・円滑な企業誘致になどにも寄与(知事指示)
2 総務部長査定状況と復活理由
【査定コメント】
継続分の事業費を計上します。
新規分については、学校裁量予算の中で対応してください。
【復活理由】
- 裁量予算の枠内で、学力向上対策に取り組んでいるところであるが、
- 全国模試における平均偏差値の年次的な低下
- 進学校においても学力が伸び悩んでいる生徒が多い
など憂慮すべき状況
- 本県が都市部に劣ることなく学力向上推進に取り組むためには、生徒や多くの教員の モチベーションを高め、一層の教員の資質向上を図ることは必要不可欠である。
- 査定結果(裁量予算の枠内の対応)の問題点
- 学力向上対策に向けた新たな研修(センター試験研修)の実施が困難
- 従前どおり、一部の限られた教員しか研修の対象にできない(現行では各学校の予備校派遣は数名程度)
- 進学実績を学校目標に掲げる学校も多く、当該事業に寄せる学校長の期待・意欲は高いが、その意欲を削ぐことになる
2 進路選択のための大学・企業等での生徒研修事業
【既査定額】1,475千円 その他は裁量予算対応
知事復活要求額3,499千円(前年度1,475千円)
生徒の進路選択に資するため、大学(環境大学・鳥取大学・鳥取短期大学を含む)や企業等に出向いての生徒研修を実施して、学習に対する生徒の動機付けを行う。
3 進学指導スキルアップ教員研修事業
- 学力向上に向けた授業改善・教員の指導力向上を図るため、予備校や先進校で行われている授業や進路指導等を実地見学・体験させる。
【既査定額】2,129千円 その他は裁量予算対応
知事復活要求額5,351千円(前年度2,129千円)
区 分 |
H20実施校 |
H19実施校 |
予備校
等 |
鳥取東 青谷 岩美 八頭
倉吉東 倉吉西 倉吉総合産業 中央育英
米子東 米子西 境11校81名 |
鳥取東 岩美
倉吉東
米子東 米子西 境 6校25名 |
大学
先進校 |
鳥取西 鳥取商業 鳥取湖陵 八頭
倉吉東 倉吉西 倉吉農業 中央育英
米子東 境10校57名 |
鳥工 八頭
倉吉東 中央育英
境5校23名 |
- 進学指導に実績のある予備校等の講師を招聘して県内で研修会を開催し、全ての県立高等学校で教員の更なる指導力向上を図る。
【既査定額】0千円 裁量予算対応
予算額1,800千円(前年度 0千円)
センター試験(国・数・英)をターゲットに実施 120名(前年度 0名) |
4 基礎学力定着のための学生教育ボランティアの活用
(教育総務課予算)
教育総務課「学生教育ボランティア推進事業」を活用し、学習支援に学生ボランティアを活用していく仕組を各高校で構築するとともに、学生教育ボランティアに協力いただける学生の発掘を大学に要請する。
5 エキスパート教員(スーパーティーチャー)の認定と活用
(小中学校課予算)
高い指導力を有する教員を教科等のエキスパート教員に認定し、教員の指導力向上を図るシステムづくりを行う。
6 今後の計画
当該事業としては3年間実施(新1年生が卒業に至るまで)し、それ以降は裁量予算化する。