1 目的・事業概要
県内市町村の交流状況を俯瞰しつつ、市町村、県外の鳥取県人会、民間団体等と連携した政策的な県の情報発信と地域活力の醸成を図る。
また、市町村及び民間交流団体の自主的な取り組みを促し、持続可能な自立した交流形態への移行を図る。
2 事業の背景
(1)これまで行政主体で作り出してきた交流を基に、より実質的で地域の活力へ繋がる自立した交流内容への移行支援が必要である。
(2)市町村の交流手段は物販及び青少年交流が主流。経済交流等双方にメリットがあり、交流経費等の面で自立した持続可能な内容になっておらず、行政が手を引いた段階で途絶えるケースが多い。
(3)県外県人会会員の周辺には鳥取への関心を有する方が多く、県人会との協働により、効果的な県の情報発信が可能。
(現在の県外鳥取県人会:18県人会、約3000人)
(4)カルチャーセンター連携講座、二十世紀梨を通じた青少年交流等、これまで交流を通じた地域活性化や交流人口拡大に一定の成果のある事業をより効率的に実施していく必要がある。
3 事業内容
(1)市町村、県外県人会等との協働による情報発信(241千円)
県外各地で開催される既存のイベントへ市町村、県人会等とともに参加し、効果的な鳥取県情報の発信並びに持続可能な交流支援を行う。
・松戸まつり(千葉県松戸市)
・桜まつりと青空市(東京都武蔵野市) → 民間主導での実施支援
・JBF(千葉県我孫子市)
・都道府県対抗男子駅伝(広島) → 県人会活動の活性化支援
(2)カルチャーセンター等との連携による情報発信(339千円)
県外のカルチャーセンターと連携して地域学講座を開設し、団塊の世代等知的要求が高い世代層並びに県人会会員への鳥取情報の発信を行う。併せて講座とカルチャーセンター系列旅行会社による現地ツアーの開催により、県内への流入人口拡大への直接的波及を図る。
・鳥取おもしろ講演会(岡山、広島、福岡での連携講座開設)
→ 車での県内流入地域への県情報の発信強化
県人会活動の活性化・県人会会員を通じた情報発信
(3)交流サポーター講習会(335千円)
市町村の交流地域(松戸市、武蔵野市等)において、イベント補助、特産品共同購入ネットワーク、鳥取情報の発信等、市町村交流を実質的な面でサポートする人材の育成を目的として交流市町村観光協会等による講習会を開催し、地域情報の発信と組織化を図る。
併せて、市町村の広域連携組織の活動活性化への助言等を実施する。
→ 交流地域における鳥取サポーターの育成
(人的ネットワーク形成による持続可能な交流への移行支援)
(4)交流の梨植樹事業(新規)(300千円)
車による県内への流入可能地域である西日本地域において、自然教育に関する授業の一環として鳥取県特産の二十世紀梨の栽培を希望する小学校を募集。
近隣農家等の定期的な管理への協力が可能な学校を対象に無料で梨の苗木を贈呈・植樹し、県外青少年への梨栽培を通じた優しい心と鳥取県への関心を醸成する。
年1度は専門員(県職員等)の派遣による出前授業を行い、県内への現地視察、林間学校の受け入れについても適宜調整を行っていく。
(4〜8月 募集(各県教委経由)、11月 植樹式)
4 事業内容 3,432千円
(事業費1,215千円、標準事務費2,217千円)