【背 景】
○平成18年7月18〜19日の梅雨前線豪雨において、日野川(日野郡内)では19箇所で国道、町道、耕地等が浸水する被害が発生した。
○また、当日は菅沢ダムが稼働以来、初となるサーチャージ水位(洪水時にダムが洪水調節をして貯留する際の最高水位)を観測し、約200m3/秒の放流を行った。
○この放流にあたって国土交通省から下流自治体に対しての情報提供はなかったことから、菅沢ダム連絡会では、今後は下流自治体に対しても情報提供を行うことを申し合わせた。
○一方、鳥取県においては、日野川の各地点の現況河川断面における流下能力を把握できていないのが現状である。
【目的・効果】
既存の水位計設置点の水位情報から、危険箇所の水位を推定することができる資料を作成し、住民の自主的な水防活動等の参考資料とする。 |
@日野川沿川の役場及び水防団では、現地で水位の確認を行わなくても既存の水位計設置点の水位から、断面測定地点(危険箇所)の水位を推定し、自主的に水防活動の準備を行うことができる。
A水防活動とともに、住民の自主的避難に活用できる。
B道路管理者は国道等の冠水予測を行い、事前に迂回路の検討、交通規制準備を行うことによって、円滑な交通の確保、一般県民への情報提供を行う。
【事業概要】
@伯耆町宮原(野上川合流点)〜日南町霞の間、約37km区間における河川を約500m毎に断面測定・勾配測定する。
A断面測定地点の水位と流量の関係図(H−Q曲線)を作成する。
B既設水位計の水位と断面測定地点水位の相関関係を作成する。
C上記により作成した断面測定地点(危険箇所等)の「H-Q曲線」と「既設水位計設置地点の水位との相関が推定できる資料」を沿川自治体(役場)に配布する。
【終了理由】
平成19年度臨時事業のため