1 事業内容及び事業効果
地域住民自らが河川を整備することに対して県が支援することで、川や河川施設に対する関心や愛着心を高め、自らが管理・維持していく「川への愛着心の高揚」や「川への自主的な管理意識の醸成」を期待できる。
<事業内容>
【蒲生川】(岩美郡岩美町岩井)
岩井地区住民は地縁団体「岩井温泉区」を設立し、蒲生川に愛着を持った活動をしているが、今回、より水に親しむために、水辺へ降りていくための階段や遊歩道を整備することにより、地域の活性化に資する。
(1)親しめる水辺づくり
◎高水敷の草刈の実施
⇒作業は地域住民。
◎水辺への降り道の整備
⇒作業は地域住民。材料・機械経費を県が支援。
(2)身近な川の調査活動
地域の住民や子供たちで結成された『蒲生川調査隊』による、小さな崩壊や流水阻害、深掘箇所等の発見と水質調査。
◎調査隊の活動
小学校の総合学習と地域活動の一環として実施。(年2回)
◎水質調査活動
水質のチェックを実施。(年2回)⇒子供たちが資料採取
試験は県が支援。
(3)情報発信活動
「岩井温泉の成り立ち」や「現在の住民による水辺づくり」、「水質改善に向けた取組」を広く県内外にアピールする。
◎川の歴史研究
⇒小学校の総合学習で実施。児童が研究報告書を作成。自治会・小学校がHPに掲載
◎地域住民が主体となった川づくりの情報発信
⇒冊子は自治会が作成。印刷・配布は県が支援
【袋川】(鳥取市寺町)
(1)親しめる水辺づくり
◎小さなまちなか親水空間の整備
子どもたちをはじめとするひとびとが、遊べ、学べる河川空間を整備するために必要な資材を購入し、「袋川をはぐくむ会」が主体となって、地域住民自らが「水の遊び場」を創り上げる。
2 事業の目的及び背景
ひとびとの自然環境への関心が高まっている中、住民が地域の水辺空間をより良く利用することが「地域の活性化」の要因のひとつとなっている。
本事業は、地域住民自らが主体となって、川としての景観を守り、川に親しむ空間を創出し、子ども達も一緒になって、川にふれあい、川を活用・点検していく取り組みを支援することで、住民が親しめる水辺づくりを推進するものである。
3 所要経費
2,010千円
◎補助の対象
○蒲生川(全額補助)
水質試験費(鳥取県衛生環境研究所にて実施のため)0千円
親しめる水辺づくりの材料・機械経費 1,105千円
印刷製本費 105千円
○袋川(全額補助)
資材(玉石)購入代及び重機リース代 800千円
4 その他参考
土木施設愛護ボランティア団体活動実施奨励金交付制度の併用次年度以降も継続実施