1 部長査定結果(保留)
〈燃油高騰に対する緊急対策としてH20年度限りの措置とします。〉
・輪番制休漁活動支援…補助率を1/2 → 1/3
・省エネ漁業転換(イカ釣漁船光力削減活動支援)…ゼロ。自助 努力の範囲
・ドック(船底付着物防汚作業)経費補助…対象漁船数(5トン未満)について精査(全体の8割を対象)
・船体軽量化のための揚網施設補助…ゼロ。船体軽量化は自助努力の範囲
・春イカ来遊調査、春イカ漁場探索…計上 |
2 復活要求理由
〈輪番制休漁活動支援で、増額要求する理由〉
● 部長要求では、意見交換会で提案された取組を基に算定していた。その後、漁協が国の基金事業の内容を漁業者に浸透させていくにつれて、漁業者の体制が整い、新たな提案がされ、内容が充実されるなどにより事業費が増加したもの。 |
〈省エネ漁業転換(イカ釣漁船光力削減活動支援)を支援する理由〉
●最も燃油高騰の影響を受けているイカ釣漁船での、集魚灯の光力180kwを120kwへ削減する取組みについては、集魚灯に使用する燃油が大きいことから、燃油のかかる操業体制を改め、省エネ操業体制への転換を図るため、今後、全船が光力を落として操業する実証化の取組みを支援する必要がある。
なお、実施については、鳥取県籍の全漁船で取り組む。 |
3 事業の概要
漁業者との意見交換会の結果を踏まえ、国の基金事業の利用促進及び国の基金事業のメニューにない省エネ対策(県独自の施策)について支援を行う。
【国の基金事業への上乗せ補助】
1 輪番制休漁者による漁場生産力向上活動への取組みに要す る経費のうち、自己負担分(1/2)の 1/3を補助
(労務費、船舶借料、燃油代等)
2 省エネ漁業転換(イカ釣漁船光力削減)活動へ取り組む場合の自己負担部分(1/10)の半額を補助
(漁獲金額が用船料等に満たない場合、その差額の1/10を漁業者が負担)
【県独自の支援策(省エネ対策への補助等)】
1 ドック(船底付着物防汚作業)経費補助
2 県の試験船等による春イカ来遊調査及び漁場探索の実施
(4〜5月実施)
4 要求額
保留 20,932千円 復活 13,531千円
【内訳】 (単位:千円)
事 業 名 | 保 留 (査定) | 復活要求額 | 備 考 |
国基金事業上乗せ補助
(輪番制休漁活動支援) | △
(1,658) | 6,831 | 補助事業(取組事業)の増加 |
〃
(省エネ漁業転換(イカ釣漁 船光力削減活動支援)) | × | 6,700 | |
ドック(船底付着物防汚作 業)経費補助 | △
(16,684) | − | 船底、プロペラ、シャフトの塗料代を補助 |
船体軽量化揚網施設補助 | × | − | |
小 計 | (18,342) | 13,531 | |
春イカ来遊調査(水試) | ○
(1,150) | − | |
春イカ漁場探索
(栽培漁業センター) | ○
(1,440) | − | |
小 計 | (2,590) | − | |
合 計 | (20,932) | 13,531 | |
5 背景及び国等の対応
(1)漁業用燃油(A重油税抜)価格は、H14.2月34.7円がH20.4月には 91.8円と2.6倍となり、さらに、今月には3円アップし94.8円に急騰。生産コストは著しく上昇するが、セリで売買されるため、魚価に反映され難い。また、漁業は経費に占める燃油費の割合が高い。
(2)燃油の高騰に連動して、魚箱や漁網・ロープなどの漁業用資材も高騰し、経営をさらに圧迫。漁業者は悲鳴をあげている状況。