【総務部長査定の内容】
○駐車場と公衆トイレの整備の必要性は理解できるが、鳥取県の情 報発信に直接的に資するものではないことから補助対象外とすべきと考える
○今後のまんがを活用した取組に対する支援については、包括的な 制度の創設ではなく、個別判断に拠ることとする
【査定結果への対応】
○拠点づくりに必要な整備
このエリアの周遊性を高めるためには、ＪＲ由良駅と青山剛昌ふる
さと館のちょうど中間に位置するこの場所を中心として取り組むこと
が必要であり、そのための観光拠点として広場兼駐車場とトイレを整
備するものである。
また、地元商工会において、テナントの整備・運営等この場所を拠
点とした新たな取組みも検討されており、本事業による整備が求めら
れている。
○「まんが王国とっとり」整備支援事業補助金を創設
まんがを切り口とした観光客の誘致と各地域の特徴ある資源を活
かした新たな取組み（観光拠点の整備など）に対する県の支援を明
確にすることが必要
→ 補助対象事業の選定にあたっては一件審査を行い、真に必
要なものについてのみ補助を行う
１ 背景・課題
本県からは、水木しげる氏、青山剛昌氏、谷口ジロー氏などの漫画
家が輩出されているとともに、「タッチ」、「夏子の酒」、「ハチミツとク
ローバー」等数多くのまんがの舞台となっている
→ まんがを切り口とした観光客の誘致を推進
・ 漫画ロケ地ガイドパンフレット「とっとり まんが王国」の作成
・ 首都圏でのＰＲ活動
・ 出版社等との連携によるＰＲ活動
・ 韓国、台湾で開催されるアニメ博覧会への出展
・ 韓国江原道で開催される雪花祭への雪像出展
水木しげるロードの2007年の入込客数は約147万人
→ 鳥取県を代表する観光地となり、テレビ・雑誌等にも多く掲載さ
れている（鳥取県のＰＲ効果が大）
→ 観光消費額の増加により県内他地域への波及効果も大きい
| ○ まんがは、子どもから大人までの幅広い世代に受け入れら
れる素材
→ 県として、今後も「まんが王国とっとり」の取り組みを積
極的に行う
○ 各地域の特徴ある資源を活かした新たな取り組み（観光拠
点の整備など）に対しては、県として必要な支援（補助）を行
うことが必要 |
２ 事業（補助）概要
補助金名 | 「まんが王国とっとり」整備支援事業補助金 |
実施主体 | 市町村、観光協会など |
対象事業
の要件 | まんがを活用した取組みのうち、次のいずれかを満たすもの
・ 新たな取組みにより観光客の誘客が図られるもの
・ 観光客の利便性の向上が図られるもの
・ 県全体への波及効果が高いもの |
対象経費 | 「まんが王国とっとり」の整備に必要と認められる経費 |
補助率 | １／２以内 |
３ 北栄町における取組み
○ 平成１９年３月１８日「青山剛昌ふるさと館」がオープン
→ 本県への国内外観光客誘致に寄与するものとして支援 （県補助金 20,000千円）
○ ふるさと館整備による効果
・ 「名探偵コナン」を中心とした青山作品が話題となり、まんが
による本県の良質なイメージの創出に一定の効果
・ 県東部と西部のルート作りが進み、観光客の滞在時間が増加
・ 水木しげるロードとの相乗効果（観光客の増加）
・ アジアを中心とした海外からの観光客誘致
○ 課題（国内外の旅行会社や観光客からの要望）
名探偵コナンに関する取り組みを、点（ふるさと館）から面（地域
全体）に広げて欲しい
＜今後の取組み＞
| ① コナン通りへのモニュメント設置とこれを活用した観光
イベントの実施による観光客誘致
② 運転免許試験場跡地に広場兼駐車場と公衆用トイレ
を整備し、観光客の利便性向上とイベント実施による誘
客を図る |
４ 北栄町の整備計画
（１）整備概要
① コナン通りモニュメント整備（３０基）
大型２基（青山剛昌ふるさと館、ＪＲ由良駅）
小型２８基（コナン通り両側歩道）
② コナンの里イベント広場整備
広場兼駐車場、公衆トイレ整備
（２）総事業費 １９，０００千円 （単位：千円）
事業区分 | 事業額 | 財源内訳 |
県補助金 | 町 |
| モニュメント整備 （保留） | 8,000 | 4,000 | 4,000 |
| イベント広場整備 （復活） | 11,000 | 5,500 | 5,500 |
合 計 | 19,000 | 9,500 | 9,500 |
５ 予算要求額 補助金 ９，５００千円