1.事業概要
米子工業高等学校の改築に伴い実習に必要な設備を整備し、実習環境の充実を図るもの。
2.産業界の求める人物像と現在の課題
○産業界の求める人材とは…
将来の地域産業界を担う人材
→ものづくりを通じて基礎的・基本的な知識・技術を 身につけた実践力や課題探求能力を持った人材
意欲的で人間性豊かな職業人
→コミュニケーション能力を持ち、意欲的・積極的にものごとに取組むことのできる人材
◇現在の課題
工業の基礎・基本部分に関する実習内容が不足しているため、基礎的な知識・技術の習得が十分でなく、結果として実践力や課題探求能力も十分に発揮できていない。
※現在、鋳造・鍛造実習や、土木の単元の一つの水理実習等、各工業分野の基盤となる分野を座学のみで対応している。
◇改築後の方針
基礎・基本部分に関する実習内容の充実により、産業界から求められる知識や技術の定着を図る。
時代のニーズに沿った応用的な実習内容にも対応できるよう、工業専門高校として必要な専門性を養う。
実習や資格取得等の取組みを通じ、自らの将来像を明確にし、その実現に向けて努力できる人間を育成する。
3.財政課長査定状況
仕様、数、単価を査定のうえ保留。(※保留額…69,317千円)
◇保留の理由
教育方針や、産業界から求められているものを踏まえた上で判断する。
4.要求内容
保留の解除を要求する。要求額・・・69,317 千円
※H21年度以降要求見込額 … 212,050千円
※事業全体必要見込額 … 281,367千円
5.要求設備の概要
◇実習機器
各工業分野で基礎・基本となる技術や理論を学ぶために必要な実習装置を要求する。
機械系…鋳造・鍛造用の炉や、自動車整備に用いるリフト等
土木系…水理の理論を学習するための実験装置
◇その他設備
据付で移転できない実習台等の設備を更新で整備する。
溶接実習、木造実習で生じる有害な粉塵を除去するための集塵機を新規で整備する。
6.債務負担行為が必要な理由
基礎工事が必要な大型の設備については実施設計との調整が必要なため。
備品の導入いかんによって授業計画に影響が及ぶため。
※(参考)米子工業高校の教育方針
◇米子工業高校の教育方針◇
○ものづくり体験を通じて、基本的な知識・技能の習得や、技術者として必要な資質を育成する。
○自己の将来像(進路目標)を明確に描くとともに、それに向けて努力できる人間を育成する。