県単土地改良事業（土地改良事業調査）

１ 要求理由

(１)	現　状
	本ため池は、H17〜18年度に実施した「農業用ため池緊急点検」の結果、「緊急整備の優先度が高いため池」としてランク付けされた７つのため池の内の一つである。 　さらに、平成１９年９月１３日に県、北栄町及び地元が合同で再度詳細な現地パトロールを行ったところ、下流の底樋吐口の周辺部より多量の漏水を確認した。
(２)	緊急性・必要性
ア	堤体沿いに走っている県道倉吉東伯線の下流側法面には、漏水に伴う盛土の吸い出しが原因と考えられる沈下が生じている。 　また、底樋吐口周辺部の漏水状況から見れば、少なくとも県道の路体部分には多数の水みちが発生していると考えられ、このまま放置すれば県道自体が崩壊する危険性がある。
イ	昭和３５年に改修されたため池の洪水吐は、施設規模が小さく、大雨・洪水時には流下能力不足による災害が生じる危険性がある。
ウ	漏水により適切な貯水量の確保が困難となっており、渇水時には営農への支障が生じている。 　加えて、斜樋や土砂吐が老朽化しており、取水・排水操作に支障をきたしている。
(３)	県営事業での改修の必要性
	防災上の観点から堤体全体を早期に改修する必要があることに加え、ため池の用水調節機能を早期に回復する必要がある。 　このため、県営事業で実施することが必要。
(４)	その他
	土地改良法及び同施行令において、「ため池で決壊するおそれがあるものの補強にあってはおおむね２ヘクタール以上」を受益とするものについて、「土地改良事業を・・・・都道府県が行うべきことを・・・・申請することができる」と規定。

２　要求額

　　　　　３，０００千円　　（県50％、市町村50％）

３ 事業説明

　 県営土地改良事業実施予定地区の事業計画策定を行う。

４ 地区一覧表

地区名	市町村	受益面積 (関係戸数)	調査費 （千円）	地区概要	備 　考
桜池	北栄町	３０ha （８５戸）	3,000	ため池改修１箇所 ・堤高　H=8m ・堤長　L=183m ・総貯水量 V=10万m3	・桜池水利組合（管理） ・県営ため池等整備事業 ・想定総事業費１億円 （国50%,県30%,町14%, 受益者6%) ・想定工期：H21〜22

５ 経緯

H19.9.13	現地パトロール
H19.9.26	緊急点検結果の公表に係る事前地元説明会
H19.10.5	農業用ため池緊急点検の結果公表（県議会経済産業常任委員会ほか）
H20.1.13	大谷自治会の総会で改修を要望する旨を決定
H20.1.21	自治会の役員が北栄町長に早期改修を要望
H20.1.22	北栄町から自治会長に対して、Ｈ２０単県土地改良事業調査費の町予算計上を連絡