障害者文化・芸術振興事業

１．総務部長内示の結果

「障害者文化・芸術活動支援事業」については、３年間、延べ１５団体への活動助成により、既に活動の動機付けの目的を果たしていると判断し認めない。 　これらの活動状況を刺激として、障害者の文化・芸術活動が広がりをみせることを期待したものであり、一部の団体への活動経費助成をなお継続することが、長い目でみても、有効な支援とは言えない。 ■財政課長要求■ 　（要求額：２，０２９千円　→　査定額：１，０００千円） 　　※｢障害者文化・芸術作品展等開催事業｣のみ計上 ■総務部長復活要求■ 　（復活要求額：１，０２９千円　→　査定額：ゼロ）

２．復活要求の概要

平成１７年度から実施している「障害者文化・芸術活動支援事業」に要する経費について、引き続き要求するもの。

３．「障害者文化・芸術振興事業」の趣旨

【現状及び課題】

○自己選択、自己決定に基づく「地域生活移行」や「就労支援」を推進しているが、休日等に絵画や音楽などの文化・芸術活動で過ごされる機会が少ないのが現状。

○一方、昨年夏、米子市で開催された「ねむの木学園｣の子どもたちの絵画作品等を展示した美術展が、多くの方に感動を与えたり、また、障害のある方の作品が高価で売買される事例もある。

○障害のある方が、自ら「絵を描いてみたい」、「楽器を演奏したい」など、文化・芸術活動をやってみたいという意欲を高めるとともに、めばえた意欲を受け止める活動の立ち上げを支援を行うとするもの。

○３カ年の事業継続により、ようやく地域での活動が芽生え、広がりつつあり、団体活動の支援という事業目的に関しては一定の成果

・当該事業をきっかけに活動が定着した。
・文化・芸術活動をはじめるきっかけとして当該事業は大きな役割を果たしている。
・参加者（障害者）についても活動を通じ、自信が持てるようになり、非常に積極的になった。

○活動分野（団体）が取り組み易い｢音楽(リズム)」に集中
→絵画や造形、舞台・ダンスといった団体はほとんど出ていない。

�@障害者文化・芸術作品展等開催事業（財政課長査定計上）

・先進的活動紹介等の講演会、シンポジウム、作品展等の開催 ・当事者、一般県民に対する障害者文化・芸術への理解促進 ・普及啓発による意識の高め

　　　　　　　【意欲の高まり、活動の立ち上げ】

�A障害者文化・芸術活動支援事業（今回復活要求）

■■活動の立ち上げの支援■■

障害者等で構成する団体が、文化・芸術活動を行おうとする際の立ち上げ経費の一部を助成する。【単県：補助】 補助対象 公募の上、選定委員会で決定 補助条件 ・県内の複数の市町村にまたがる活動 ・定期的に練習等の活動を行なおうとする団体 ・発表会等の実施 ・�@｢障害者文化・芸術作品展等開催事業｣に出演、出展を義務付け。 ※補助は団体立ち上げ後、最長２年間。 対象経費 活動経費（謝金、旅費、需用費、会場費等） 補 助 額 上限２０万円（定額） 所 要 額 １，０２９千円