事業名:
黒ラッキョウの新しい機能性成分(ラキソゲニン)の分析委託費
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農林水産部 農林総合研究所企画総務部 評価・企画担当
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事業費(A) |
人件費(B) |
トータルコスト (A+B) |
正職員 |
非常勤職員 |
臨時的任用職員 |
| 24年度当初予算要求額 |
2,076千円 |
805千円 |
2,881千円 |
0.1人 |
0.0人 |
0.0人 |
| 23年度6月補正後予算額 |
0千円 |
0千円 |
0千円 |
0.0人 |
0.0人 |
0.0人 |
事業費
要求額:2,076千円 (前年度予算額 0千円) 財源:単県
事業内容
1 背景
(1)園芸試験場は、これまでにラッキョウを特殊な条件で蒸し焼きすることで、@とても甘く、A血液サラサラ効果が高く、B抗酸化力が増加した、機能性の高い加工品「黒ラッキョウ」を開発して特許出願を行い(平成20年5月)、現在審査請求中となっている。
(2)すでに、県内の実施許諾業者(5者)によりいくつかの黒ラッキョウ関連商品が開発・販売されているが、販売量が伸びていない。その業者からは、消費者にインパクトのある新たな機能性成分の分析が求められている。
(3)これまでの報告で、ラッキョウを乾燥させた生薬「薤白」(ガイハク)には、機能性成分としてガン予防効果や心臓病予防効果が高い成分「ラキソゲニン」が含まれていることが分かっているが、黒ラッキョウにおいてはその存在が不明である。
(4)ラキソゲニンの分析について県の試験研究機関に問い合わせを行ったが、いずれの機関とも分析できないとの回答であった。そこで、鳥取県農林水産業産学官技術会議(平成23年7月開催)において調整を行ったところ、鳥取大学農学部で分析可能であることが分かった。
(5)その後、黒ラッキョウ中のラキソゲニンの存在について、鳥取大学の方で予備試験が行われ、ラキソゲニンと推定される物質が確認できている。
2 事業概要
鳥取大学農学部に委託して、黒ラッキョウに含まれる機能性成分「ラキソゲニン」の存在を明らかにするとともに、定量法を開発する。
3 目的
(1)新たな機能性成分としてインパクトのあるラキソゲニンを実施許諾業者に提示し、黒ラッキョウの販売促進につなげる。
(2)機能性成分を含む素材として、新たな加工品の商品化を図る(6次産業化)。
(3)国産ラッキョウにおいてラキソゲニンの含有が確認されれば、初めての成果であり、それを基にして新たな商品開発につなげる。
4 効果
黒ラッキョウに、ガン予防・心臓病予防が期待されるラキソゲニンが含有されることが確認されれば、さらに健康に良い食品として高付加価値化され、需要増加・販売促進が期待される。
現状 | 黒ラッキョウに期待される効果 |
用途が酢漬け需要のみであり、豊作年には価格が暴落し、廃棄処分。
2006年 568円 → 2007年 318円 | 酢漬け用とは収穫期、規格の異なる黒ラッキョウ需要が加わり、生産者の経営の安定化、労力の分散 |
| ラッキョウは鳥取の代表的な特産品。でも、酢漬け加工品のみ | 黒ラッキョウ及び黒ラッキョウを原料に使用した多くの関連商品が、鳥取の新たな特産品となる。 |
| 酢漬け加工以外に関連産業はない。 | 異業種が連携した、2次加工品、サプリメント、甘味料等の新たな産業の振興・雇用の創出 |
5 事業期間
平成24年度 (1年間)
6 事業計画
(1)機能性成分ラキソゲニンの確認と抽出方法の確立
黒ラッキョウ及び生ラッキョウより、ラキソゲニンを効率的に抽出する手法を開発する。生ラッキョウは、ラキソゲニン含有量の比較を行うために用い、高温で加熱(加水分解)することによりラキソゲニンの含有量が増加することを明らかにする。
(2)ラキソゲニンの精製と定量法の開発
高純度のラキソゲニンを単離・精製し、機器分析によりラキソゲニンの標準品を獲得する。これを用いて、黒ラッキョウ及び生ラッキョウ中のラキソゲニン含量を定量する。
7 所要経費
(1)黒ラッキョウ及び生ラッキョウに含まれる機能性成分の委託分析費(2,076千円)
鳥取大学農学部が所有する分析機器(質量分析計)を使用し、機能性成分抽出のための試薬、器具等の消耗品、分析補助員の賃金等の諸経費。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
(1)園芸試験場は「黒ラッキョウ」の加工技術の特許申請し、現在審査請求中となっている。
(2)その技術を利用して、現在県内の実施許諾業者が、黒ラッキョウ関連商品の開発・販売を行っている。
(3)黒ラッキョウの機能性成分として、生ラッキョウと比較して「血液サラサラ効果の成分含量が2倍」、「酸化を防ぐ能力が20倍」ということを明らかにしている。
これまでの取組に対する評価
(1)黒ラッキョウは、機能性を高めた加工品であるが、実施許諾業者から「その効果がまったく実証されてないため、期待される機能性が販売促進に利用できないことが大きな問題である」との指摘を受けている。
(2)黒ラッキョウの需要拡大、販売促進に向けては、消費者にインパクトのある新たな機能性成分の分析が求められている。
工程表との関連
関連する政策内容
受託研究、共同研究の推進
関連する政策目標
受託研究、共同研究の実施件数 22件
要求額の財源内訳(単位:千円)
| 区分 |
事業費 |
財源内訳 |
| 国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
| 前年度予算 |
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0 |
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| 要求額 |
2,076 |
0 |
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2,076 |