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予算編成過程の公開
令和元年度予算
農林水産部
優良遺伝子を活用した新鳥取和牛の創造
9月補正予算 一般事業(公共事業以外)
一般事業要求
支出科目 款:農林水産業費 項:畜産業費 目:畜産試験場費
事業名:
優良遺伝子を活用した新鳥取和牛の創造
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(この事業に対するご質問・ご意見はこちらにお寄せください)
農林水産部
畜産試験場 育種改良研究室
電話番号:0858-55-1362
E-mail:
chikusanshiken@pref.tottori.lg.jp
事業費(A)
人件費(B)
トータルコスト(A+B)
従事人役
現計予算額
5,797千円
8,732千円
14,529千円
1.1人
補正要求額
6,600千円
0千円
6,600千円
0.0人
計
12,397千円
8,732千円
21,129千円
1.1人
事業費
要求額:
6,600千円
財源:受託収入
一般事業査定:計上 計上額:6,600千円
事業内容
1 補正理由および内容
○この度、ゲノム育種価研究で連携している団体(以下、連携団体)から、牛個体の能力を推定するゲノム育種価を活用するため、SNP検査(1,500頭)依頼があった。
○当初の予定よりも多くの検査が必要となり、消耗品購入及び処理能力増強のため、急遽備品が必要となったため。
2 補正要求額
(単位:千円)
事業名
現計予算額
補正
要求額
計
財源内訳
国庫
その他
一般財源
一般
事業
3,197
0
3,197
1,193
0
2,004
コンソーシアム
1,200
0
1,200
0
1,200
0
委託調査事業
1,400
0
1,400
0
1,400
0
(新)
連携団体との研究
0
6,600
6,600
0
6,600
0
合計
5,797
6,600
12,397
1,193
9,200
2,004
3 背景および目的
○本県では、全国に先駆けてSNP検査による枝肉形質ゲノム育種価の研究に取り組み、第11回全共第7区肉牛群では、最新技術により1位を獲得することができた。
○一方、和牛の飼料利用性や繁殖性については改良に手付かずであり、次なる改良形質として注目されている。
○そこで、連携団体とともにSNP検査による上記研究を進める。
○研究をすすめることで、本県における連産性の高い雌牛への改良、繁殖農家の所得向上、子牛せり上場頭数の増加が期待される。
4 事業内容
1,500頭のSNP検査にかかる経費
区分
事業内容
予算額
(千円)
需用費
ゲノム育種価算出のためのSNP検査にかかる経費(DNAチップ、試薬、ピペットチップ等消耗品)
4,117
備品購入費
稼働能力増強を目的とする、SNP検査のための備品(サンプルの加温・恒温維持ができる備品、サンプルの染色・蛍光を目的とする備品等)を追加整備
2,483
計
6,600
5 備品購入費要求について
○購入の理由
遺伝子検査(iscan )システムを増強し、作業の迅速化、効率化、人的資源の有効活用を図る。
現状 96頭分/5日のSNP分析が可能
整備後
192検体/5日のSNP分析が可能
※2倍の稼働能力
○整備する備品
・オーブン
・ヒートブロック
・ハイブリチャンバー等
6 用語説明
○ゲノム育種価
遺伝子(ゲノム)上に多数存在する「遺伝子型の違い(SNP:スニップ)を検査することで、牛個体ごとの産肉能力などを正確に推定するもの
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
〈取り組み〉
(1)種牛性・産肉性に関わる優良遺伝子領域の探索
(2)和牛版ゲノム育種価の開発
(3)新たな形質に関するDNA解析
(4)遺伝的多様性の評価
(5)選抜への活用
〈成果〉
(1)種牛性・産肉性に関わる優良遺伝子領域の探索
種牛性に関する遺伝子解析(神戸大との共同研究で下記効果が判明)
・飼料利用効率は遺伝的効果が大きい。
・また、繁殖雌牛の生産子牛頭数は遺伝的効果が小さく、農家技術によるところが大きい。
産肉性に関する遺伝子解析
・5種雄牛で19の優良遺伝子領域を特定。
・「勝安波」で6の優良遺伝子領域を推定。
・枝肉重量に関わる2つの責任遺伝子を同定。(CW-2,CW-3)
※CW-2は国内・国際特許を取得 CW-3は国内特許を取得
(2)和牛版ゲノム育種価の開発と活用
・和牛集団におけるゲノム育種価推定能力を検証し、和牛改良への活用の有効性が示された。
(3)新たな有用形質に関する遺伝子解析
・オレイン酸含有率関連遺伝子を探索し、未知の遺伝子領域を検出
・オレイン酸についてもゲノム育種価による能力予測が可能であることを確認
(4) 鳥取県内の繁殖雌牛3,416頭のSNP情報を用いて集団構造を分析
(5)選抜への活用
・優良遺伝子領域やゲノム育種価を種雄候補牛選抜に利用
・県内繁殖雌牛全頭のゲノム育種価を調査し(H27年度6月補正事業)、生産者へ提供するとともに基礎雌牛の選定にも利用
これまでの取組に対する評価
(1)種雄牛造成をする多くの県がゲノム育種価を用いた種雄牛造成(一部は基礎雌選抜も)を行い始めた。また県以外の組織でもゲノム育種価を算出するサービスの提供を検討し始めている。ゲノム育種価は100%の能力を予測するものではないが、その低コストかつ早期算出が可能である特徴を生かして今後も改良を重ねながら選抜に取り入れるべきであると考える。
<課題と改善点>
・霜降り肉に偏った和牛改良ではなく、和牛肉のおいしさを重視した改良を望む声が大きい。美味しさの研究とタイアップしてゲノム育種価への応用を検討する。
・ゲノム育種価で選抜された牛の成績はまだ鳥取でも各県でも出ていないので、今後結果を見てゲノム育種価の有効性を評価しなければならない。
H29年度から家畜改良センターにて、SNP分析およびゲノミック評価を実施。今後もゲノミック評価できるように、協力体制をつくる必要がある
・ゲノム育種価をどのように育種改良に取り入れるかが課題となる。
・H30年度に施設整備を行い、SNP分析機器を導入した。
<今後の取り組み>
・ゲノム育種価の精度向上
・新たな形質の解析
・DNA情報の選抜への活用
・ゲノム育種価を他の有用形質へ応用することを検討
・受精卵のゲノム育種価推定手法の開発
・ssGBLUPについて精度検証
財政課処理欄
要求額の財源内訳
(単位:千円)
区分
事業費
財源内訳
国庫支出金
使用料・手数料
寄附金
分担金・負担金
起債
財産収入
その他
一般財源
現計予算額
5,797
1,193
0
0
0
0
0
2,600
2,004
要求額
6,600
0
0
0
0
0
0
6,600
0
財政課使用欄
(単位:千円)
区分
事業費
国庫支出金
使用料・手数料
寄附金
分担金・負担金
起債
財産収入
その他
一般財源
計上額
6,600
0
0
0
0
0
0
6,600
0
保留
0
0
0
0
0
0
0
0
0
別途
0
0
0
0
0
0
0
0
0