現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和元年度予算 の 農林水産部の蛍光体散布による花き類の生育促進 受託事業
平成31年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:農業費 目:園芸試験場費
事業名:

蛍光体散布による花き類の生育促進 受託事業

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農林水産部 園芸試験場 花き研究室 

電話番号:0858-37-4211  E-mail:engeishiken@pref.tottori.lg.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
31年度当初予算額 228千円 2,381千円 2,609千円 0.3人 0.4人 0.0人
31年度当初予算要求額 228千円 2,381千円 2,609千円 0.3人 0.4人 0.0人
30年度当初予算額 0千円 2,384千円 2,384千円 0.3人 0.4人 0.0人

事業費

要求額:228千円  (前年度予算額 0千円)  財源:受託10/10 

一般事業査定:計上   計上額:228千円

事業内容

1 事業の目的・概要

(1)本県の花き生産は主に、スイカなど夏野菜の後作として栽培されるが、全国でも有数な冬季低日照地域である。また、暖房の無いハウスが殆どで、生育が天候に左右され出荷が集って値が暴落することが度々ある。
(2)これまで暖房を使用しなくてもEOD反応を活用した栽培で、開花が促進する品目が明らかになり、県内メーカーと専用のLED照明を開発して現地で利用され始めた。
(3)しかし、現地ハウスの半数は電気が通っておらず、EOD光照射による開花調節技術が活用できない。
(4)一方、世界的な医薬化学品メーカーであるメルク(株)が、最近、光波長を変換する蛍光体(粒子)を開発した。今後、本県特産花きの生育が旺盛になる蛍光体の配合が明らかになれば、花きに直接散布したり、ハウスフィルムに混入して被覆すれば生育がコントロールできる可能性がある。
(5)来年度以降、以下の機関でコンソーシアムを組んで競争的資金を獲得し、産学官連携試験を行う予定である。本事業は予備試験として、様々な蛍光体を花き類に散布して、生育が早まる配合や散布法を明らかにする。事業費は、鳥取大学からの受託事業収入を充当する。
    ●メルク(株)
    (神奈川県愛甲郡愛川町:本社ドイツ 医薬化学品メーカー)
    紫外線など光合成に不要な光を、赤や遠赤色光に変換する蛍光体(粒子)の開発
    ●鳥取大学工学部メルクが開発した蛍光体をハウスフィルムや寒冷紗等に混入し、製品化する手法の開発
           農学部蛍光体の散布やフィルムなどの被覆で花き類に生じる生理特性の解明
    ●園芸試験場
          花き研究室
    希釈した蛍光体を本県特産花きに散布したり、試作フィルム下の生育特性を調査

2.事業の内容とH31年の試験内容

1.花き類の生育促進に効果的な蛍光体の検索
目的
・無加温でも散布で生育が促進する草種と蛍光体を明らかにする。
これまでの
成果
・H29〜30年に蛍光体散布の予備散布を行ったところ、カンパニュラ、ダイアンサスはDeep red色の蛍光体を散布すると生育が促進された。
H31年の試験・反応性の高い草種の検索。
・効果的な蛍光体の検索。
2.効果が高く実用的な散布法の検討
目的
・効果が高く実用的な散布時期、散布濃度、散布回数を明らかにする
これまでの
成果
・カンパニュラ、ダイアンサスは、Deep red色の200倍希釈を鉢上げ10日後に1回散布しただけで生育が促進された。
H31年の試験・散布時期、散布濃度、散布回数の検討
    事業対象者
    ・県内の切り花生産者のべ150戸
    ・花壇苗・鉢物生産者約80戸

3.事業の効果

(1)本県特産花きに対して効果的な蛍光体が明らかになる。
(2)本県の気象環境で生育が旺盛になる蛍光体の配合や、散布方法が判明する。
(3)全国販売に先駆けて薬剤の入手が可能。販売開始前に、本県向け使用マニュアルが完成していることから、有利生産に繋がる。
(4)EOD光照射用LED照明が使用できない電源の無いハウスでも、生育促進が可能となる。

4.H31年度要求額内訳

内訳
要求額
報酬    (72)
栽培資材等消耗品費    216
燃料、印刷製本費     10
通信運搬費       2
合計    228
※報酬は管理運営費で要求
※鳥取大学からの受託事業収入を充当

5.実施期間

平成31年度

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

・光合成に不要な光を必要な光に変換する蛍光体を本県特産花きに散布して、生育が早まる蛍光体の配合や散布法を明らかにする。

<取り組みの内容>
・冬季無加温でも蛍光体の散布で生育が促進する花き品目の検索と、蛍光体の配合を検討する。
・効果が高く実用的な散布時期、散布濃度、散布回数を検討する。

これまでの取組に対する評価

・H29〜30年に蛍光体散布の予備試験を行ったところ、カンパニュラ、ダイアンサスはDeep red色の蛍光体を散布すると生育が促進された。
・カンパニュラ、ダイアンサスはDeep red色の200倍希釈を鉢上げ10日後に1回散布しただけで、生育が促進された。
・予備試験では、本県特産のストックの生育を促進する蛍光体は見つからなかった。

工程表との関連

関連する政策内容

低コスト生産・経営管理技術の開発

関連する政策目標

花き、イチゴにおけるEOD加温栽培管理方法の確立とEOD光照射条件の検討


財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 0 0 0 0 0 0 0 0 0
要求額 228 0 0 0 0 0 0 228 0

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 228 0 0 0 0 0 0 228 0
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0