これまでの取組と成果
これまでの取組状況
○鳥取県は、日本きのこセンターによる優れた技術指導体制および全農乾しいたけ品評会連続優勝を果たした高い生産技術力により、「のとてまり」に匹敵する原木しいたけブランドの創出が可能なポテンシャルを秘めている。
○そこで、平成26年3月には関係者一同によって、「鳥取県産原木しいたけのブランド化」を大きな柱とする「鳥取県きのこビジョン」が策定され、5月には「原木しいたけブランド化促進協議会」が設立された。
○この協議会により原木しいたけブランド化に向けた活動が実施されているところであり、ブランド化戦略として、生産体制の確立、販売戦略の実施、原木の安定確保、生産者の育成・確保等に取り組んでいる。
○H27.2月、この協議会で鳥取県産原木しいたけ115号ブランド化戦略(復活「鳥取茸王」、「準プレミアム規格」「とっとり115」)が承認された。
○H27.9月、原木しいたけ「とっとり115の日」の制定、準プレミアム規格の位置付け(鳥取茸王に次ぐ規格についても「鳥取茸王」の名称を用いて、「準プレミアム」としてランク分けする)。
○H27.10月、ブランド名称においては、鳥取茸王を「鳥取茸王(金ラベル)」、準プレミアム規格を「鳥取茸王(銀ラベル)」とすることを発表(10月3日開催の「とっとりきのこ祭り」)
○事業実施実績
■生産拡大本数
H23事業実施本数 32,000本
H24事業実施本数 38,000本
H25事業実施本数 46,000本
H26事業実施本数 30,300本(※緑プロ 155,267本)
H27事業実施本数 14,036本(※緑プロ 116,968本)
H28事業実施本数 14,370本(※緑プロ 135,399本)
H29事業実施本数 109,578本(※緑プロ事業終了)
■新規生産講座修了者数 計261名(H17〜H29)
H23 17名
H24 15名
H25 15名
H26 17名
H27 18名
H28 33名
H29 21名
■機械整備
H23 乾燥機 5台 スライサー 1台
H24 乾燥機 2台 スライサー 3台
H25 乾燥機 1台
H26 なし
H27 乾燥機 1台
H28 なし
H29 なし
■「鳥取茸王」ハウス整備
H28 21棟
H29 2棟
これまでの取組に対する評価
■新規生産者の増加
・修了者261名のうち113名が植菌を開始し、生産者仲間に加わった。
・異業種(建設業・コンサルタント業)から参入があった。
・30年度の受講者は16名であり、引き続き県民ニーズが高い。
■品質の向上
平成19、23、24、26、28年度の全農乾椎茸品評会で団体優勝に輝くなど品質は日本一。
■原木しいたけブランド化促進協議会で、規格、生産技術、流通の検討を行うとともに、原木しいたけ「とっとり115の日」の制定などPRを行いながら、ブランド化を推進中である。
■生産者・関係団体・消費者が一体となった県産原木しいたけの生産・消費を盛り上げる機運を醸成するため、高品質の生しいたけ(鳥取茸王)の生産技術の高度化を図るとともに、115号しいたけの魅力をPRする必要がある。