1 補正内容
「牛肉の生前予測診断法の確立」研究の継続がJRAに事業採択されたことから、受託研究費を増額するもの。
【研究内容】
バイオマーカー解析技術を活用した肉用牛枝肉形質の生体評価手法の確立
(県の役割)
分析サンプル(血液)の収集、枝肉情報の収集等
【財源:学校法人近畿大学からの受託(10/10)】
共同研究機関:学校法人近畿大学、和歌山大学、宮城県、岐阜県、鳥取県
2 補正理由
昨年度で終了した、近畿大学との共同研究について、平成31年度以降についても継続されることとなった。
牛肉の生前予測診断法が確立すれば、本県においても第12回全共における出品牛の選畜等に活用できるため、共同研究を受託することとした。
3 補正予算額
(単位:千円)
現計予算額 | 補正要求額 | 計 | 財源内訳 |
国庫 | 財産収入 | その他 | 一般財源 |
9,854 | 1,200 | 11,054 | |  | 1,200 |  |
|
4 経過
(1)近畿大学サイドの経過
ア 平成25〜27年度、近畿大学と3県の研究グループで、肥育
現場での評価と予測診断技術のマニュアル化に関する事業を行った。
イ 平成25〜27年度の事業では、各県からのサンプルすべて
を解析することができなかった。送付されたサンプルの内、月齢、牛を限定して解析を実施。
ウ 平成28年度〜平成30年度の事業で、近畿大学はこれまで送付されたサンプル全てと、新たに受け取るサンプルを用いて解析を実施。その結果、枝肉形質予測が実施できる可能性が示唆されたものの、技術の確立のためにはさらなるサンプル数が必要と判断し、令和元年度から令和5年度にかけても試験を行うため、JRA事業へ申請した。
エ 平成31年3月22日、JRA事業に採択。
(2)鳥取県のオレイン酸含有率生前診断法開発の経過
ア 平成25〜27年度の近畿大学との研究の中で、生体バイオ
マーカータンパク質と牛肉中のオレイン酸含有率予測の可能性が示されたほか、血液成分とオレイン酸含有率予測の可能性も示唆された。
イ 平成28年度から平成30年度は、バイオマーカータンパク質
によるオレイン酸含有率予測の研究を継続して実施し、血液成分についてもサンプル数を増やして解析することが可能となった結果、オレイン酸含有率についても生前診断ができる可能性が示されたものの、枝肉形質同様、さらなるサンプル数が必要と判断。
5 試験期間
令和元年度〜令和5年度
試験内容 | R元 | R2 | R3 | R4 | R5 |
(1)黒毛和種肥育牛の短期肥育技術向上試験 | 「脂肪の質」
向上対策 | ● | ● | ● | ● | ● |
「小ザシ」
向上対策 | ● | ● | ● | ● | ● |
短期肥育
マニュアル
の改訂 |  |  | ●
(暫定版) |  | ●
(完成版) |
(受託)
オレイン酸
含有率生前診断試験 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |  |
(2)超音波肉質診断における人工知能の活用 | 人工知能用
データ作成 | ● | ● | ● | ● | ● |
ソフト開発 |  | ● | ● | ● | ● |
※二重丸部分が今回の予算要求対象試験