(1) 西条より早い時期に収穫できる鳥取オリジナルの甘柿新品種「輝太郎」が品種登録された。栽培マニュアルを作成し配布した。
(2)輝太郎の果芯部の黒変・空洞果は母親品種「宗田早生」に由来する特性と判明。種子が入るとやや軽減される。
(3)輝太郎の後期生理落果は、環状剥皮により軽減された。
(4)輝太郎の初期樹冠拡大は、台木品種により差が見られた。初期の生育は春先のかん水により促進された。
(5)輝太郎の熟期は環状剥皮により促進されるが、外観が低下する傾向が見られた。
(6)輝太郎は他品種と比べ果皮が弱く、収穫期の多雨により裂皮が発生すること、スレ傷がつきやすいことが明らかとなった。
(7)西条の溝の少ない系統を現地から収集し、「B系統」と「MT」を優良系統として選抜して紹介した。
(4)雄花の着生が少ない花御所の有望系統が見つかり、調査を継続中。