事業名:
木材の加工・利用に関する研究
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農林水産部 林業試験場 木材利用研究室
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事業費(A) |
人件費(B) |
トータルコスト (A+B) |
正職員 |
非常勤職員 |
臨時的任用職員 |
31年度当初予算額(最終) |
4,600千円 |
23,814千円 |
28,414千円 |
3.0人 |
人 |
人 |
事業費
要求額:1,878千円 財源:単県 国1/2 その他 追加:1,878千円
一般事業査定:ゼロ
事業内容
1 事業の目的
県内産木材の需要拡大、森林資源の循環利用に貢献するため、加工・利用技術の開発等、必要な試験研究を実施する。
2 調整要求内容
【新規】防火・防炎性を付与したLVL内装材の開発
《概要》
LVL内装材に適した防火・防炎性を付与するため、薬剤の種類・処理方法等を検討し、製造技術を確立する。
《調整要求理由》 備品(冷却水循環装置)の購入
- 燃焼試験機は、次年度から実施するLVLの不燃化研究を行うために必須の装置である。鳥取県内のメーカーではLVLの生産を2020年春から増強するに伴い、新しい商品開発を行う上で本装置は重要な役割を担っている。
- 燃焼試験機の冷却は、機械の正常な作動に不可欠である。冷却水の通り道は内径が1mmと非常に細く、目詰まりを防ぐためには不純物の少ない水であることが重要である。
- 現在、水の浄化にはフィルターを用いている。当初は年に2〜3回フィルターを交換すれば済むと考えていたが、実際に作動させると、想定よりもはるかに早くフィルター交換が必要な井戸水であることが判明した。
- 冷却水の目詰まりによる様々なリスクを回避するために、本装置の導入が必要である。
《調整要求のポイント》
- 専門業者の意見「不純物を多く含む水を使用すると、いつ故障してもおかしくない。」
- 冷却水の目詰まりによって、燃焼試験機本体の損傷(修理費:1回につき約100万円)、試験不成立・実験延期等により試験を依頼してきた企業への経済的損害、加えて火災等による事故、等を引き起こすことが懸念される。
【新規】樹齢に応じた「県産スギ材の良さ」に関する研究
《概要》
スギの加齢(エイジング)と寸法安定性など材質との関係を調べることで、県内産スギ材の良さ、樹齢に応じた適所利用を提案する。
《調整要求理由》 研究課題の実施
- 智頭町の任意団体では、東京の環境団体と連携し、来年度から智頭スギを使った木製新商品の開発に取り組む。関係者からは「智頭スギ材の良さ」の解明に取り組む本研究課題とのコラボレーションに大きな期待が寄せられていることから、次年度からの研究実施を要望する。
《調整要求のポイント、一般要求査定との違い》
- 県民の具体な商品化に向けての取り組みをタイムリーに後押しするためには、商品化と同一歩調で研究を進めることが肝要。商品提案の裏付けとして研究成果を役立てるためには、次年度からの実施が必須。
- 県外出張(学会発表)の見送り、既存工具の活用により、要求額を減額した。
【新規】中規模建築物への県産材の構造利用に関する実証試験
《概要》
県内産スギ・ヒノキ等で構成されたのトラスの構造性能を明らかにし、中規模建築物での利用を提案する。
《調整要求理由》 研究課題の実施
- 鳥取県産製材のトラス利用は、外国産材や集成材等に後れをとっており、技術の確立は民間あるいは行政から高い期待を寄せられている。行政側の県産材・林産振興課では、次年度に向けて、中規模建築物のモデル施設事業を要求するといった、具体的な動きも出てきている。
- 今後、広い木質空間を県産材で実現するためには、トラス技術が大きなカギを握っており、今後の林業試験場の新たな研究対象として極めて重要。この研究で、木造建築の世界へ寄り添った試験研究の道筋を、さらに強固にしたい。
- 民間や行政の取り組みに即応してくためにも、次年度からの研究実施を要望する。
《調整要求のポイント・一般要求査定との違い》
- 技術開発においては、木材はJAS製品を、接合金物は市販製品を活用することで、汎用性の高い仕様と低コスト化を目指す。
- 試験体数の絞り込み(当初15体を12体に)、県外出張(学会発表)の見送りで、要求額を減額した。
3 調整要求額
調整要求額計:1,878千円(当初要求額:2,307千円)
《内訳》
防火・防炎性を付与したLVL内装材の開発
樹齢に応じた「県産スギ材の良さ」に関する研究
中規模建築物への県産材の構造利用に関する実証試験
工程表との関連
関連する政策内容
低コスト林業推進のための伐採・搬出技術、低コスト再造林・保育技術、森林病虫獣の被害防止技術、県産材の加工利用・用途拡大等に係る技術等に関わる研究開発、「県立21世紀の森」の管理運営など
関連する政策目標
財政課処理欄
状況変化がないため、計上は見送ります。
要求額の財源内訳(単位:千円)
区分 |
事業費 |
財源内訳 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
既査定額 |
4,600 |
1,046 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1,360 |
2,194 |
保留要求額 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
復活要求額 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
追加要求額 |
1,878 |
683 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1,195 |
保留・復活・追加 要求額 |
1,878 |
683 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1,195 |
要求総額 |
6,478 |
1,729 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1,360 |
3,389 |
財政課使用欄(単位:千円)
区分 |
事業費 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
計上額 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
保留 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
別途 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |