農林水産部 森林・林業振興局 林業試験場の工程表
基本的事項
所管組織、所管責任者
部局名 | 部局長名 | 所属名 | 所属長名 | 職員数 |
農林水産部森林・林業振興局 | 部長 岸田 悟、局長 垣田 修 | 林業試験場 | 大西良幸 | 13 |
組織ミッション
森林資源の循環利用を担う「自立した林業・木材産業」の実現に向けた研究・技術開発
1.政策内容と目標
(1)政策内容
低コスト林業推進のための伐採・搬出技術、低コスト再造林・保育技術、森林病虫獣の被害防止技術、県産材の加工利用・用途拡大等に係る技術等に関わる研究開発、「県立21世紀の森」の管理運営など
(2)長期的目標
政策項目(アジェンダ) | 将来ビジョン | 環境イニシアティブプラン | アクションプラン(教育振興基本計画) | その他 |
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○
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●所属で設定する長期目標(設定がある場合のみ)
森林病虫獣の被害防止技術の開発
(3)今年度の目標
1 ナラ枯れ被害の効率的防除技術の開発
(1)「被害枯死木」、「穿入生存木」からの被害拡大防止試験
(2)粘着シートを用いた被害先端地のモニタリング調査
2 シカによる造林木被害防止技術の開発
(1)幼齢木用のツリーシェルターの実証試験と改良試験
2.測定指標
指標1
指標名 | 指標の分類 |
ナラ枯れ被害の効率的防除技術の開発 | 成果指標 |
| 基準値 | 年度当初値 | 今年度目標値 | 今年度実績値 | 長期的目標値 |
数値 | | | | | 技術提案数1 |
時点 | H26から新規取組 | | | | H29.3 |
根拠となる計画等 | その他計画の名称 | 計画指標の選定理由 |
| | 新技術の開発がミッションであるため選定。目標値は現研究課題の終期を設定。 |
指標2
指標名 | 指標の分類 |
シカによる造林木被害防止技術の開発 | 成果指標 |
| 基準値 | 年度当初値 | 今年度目標値 | 今年度実績値 | 長期的目標値 |
数値 | | | | | 技術提案数1 |
時点 | H26から新規取組 | | | | H29.3 |
根拠となる計画等 | その他計画の名称 | 計画指標の選定理由 |
| | 新技術の開発がミッションであるため選定。目標値は現研究課題の終期を設定。 |
3.目標を実現するための主要事業・主要制度
番号 | 主要事業・主要制度 | 事業概要・スケジュール |
1 | ナラ枯れ先端地域における効率的防除技術の開発 (トータルコスト予算額645千円) | ナラ枯れの大山周辺等での被害拡大を防ぐため、効果的・効率的な防除技術確立に必要な実証試験を行う。
(1)「被害枯死木」からの被害拡大防止試験
(2)「穿入生存木」からの被害拡大防止試験
(3)粘着シートを用いた被害先端地のモニタリング調査 |
2 | ニホンジカによる造林木への食害防止のための耐雪性ツリーシェルターの改良・開発 (トータルコスト予算額1,506千円) | 森林資源循環利用のネックとなっている造林木のシカ被害を防ぐため、耐雪性ツリーシェルターの改良・開発を行う。
(1)幼齢木用のツリーシェルターの実証試験と改良試験
(2)壮齢木用のツリーシェルターの実証試験と改良試験 |
4.評価
■最終評価(年度末時点)
進捗評価 |
○(予定どおり) |
達成度の評価 |
8 |
評価理由 |
ほぼ当初計画に沿って試験・調査が行われている |
H26年度の取組 | 成果 |
(1)「被害枯死木」・「穿入木」からの被害拡大防止効果を検証するため、大山町2箇所に「防草シート」、琴浦町2箇所に「ビニール巻き」試験地を設置した。
(2)粘着シートを用いたカシナガモニタリング調査地を40箇所設置(西部農林局が実施)し、捕獲数のデータを取りまとめた。 | (1)「防草シート」、「ビニール巻き」は、カシナガ脱出防止に一定の効果が確認できた。ただし激害地や大径木などカシナガ穿入数が多い場合は、多数のカシナガが脱出し周囲に拡がる恐れがあり、さらに防止効果の高い手法の開発が必要と考えられた。
(2)ナラ枯れ被害発生地では、翌年もカシナガの生息密度が高く、継続的な防除が必要と考えられた。 |
ツリーシェルターの耐雪性を調査するため5種類の異なる幼齢木用ツリーシェルターを県内5箇所の試験地に設置した。 | (1)積雪深が1m未満の場合、ツリーシェルターの損傷はほとんどみられなかった。
(2)積雪深が2mを超える場合、ほとんどのツリーシェルターが修復不能な被害を受けた。 |
課題 | 今後の取組 |
1.ナラ枯れ先端地域における効率的防除技術の開発 | カシナガ脱出防止効果の高い手法を開発するため、薬剤注入やビニール被覆など各種試験区を設置し、カシナガ脱出防止効果について検証する。 |
2.ニホンジカによる造林木への食害防止のための耐雪性ツリーシェルターの改良・開発
壮齢木用のツリーシェルターの実証試験 | 壮齢木用のツリーシェルターを設置、食害防止効果と耐雪性について検討する。 |
※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。
この工程表へのお問い合わせ
林業試験場 所属長名 大西良幸 電話番号 0858-85-6221