平成26年度工程表
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農林水産部 農業振興戦略監 中小家畜試験場の工程表

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基本的事項

所管組織、所管責任者

部局名部局長名所属名所属長名職員数
農林水産部農業振興戦略監部長 岸田悟、戦略監 伊藤友昭中小家畜試験場赤井 精21

組織ミッション

1 本県独自の畜産物の開発。
2 周辺環境と調和した畜産経営の確立。
3 畜産経営を継続するための新技術導入等への支援。

1.政策内容と目標

(1)政策内容

自然環境と調和した自然循環システムの開発

(2)長期的目標

政策項目(アジェンダ)将来ビジョン環境イニシアティブプランアクションプラン(教育振興基本計画)その他

●所属で設定する長期目標(設定がある場合のみ)

環境にやさしい畜産業の推進

(3)今年度の目標

1ネット、水噴霧、換気扇等を用いた脱臭効果の検討。効果的な畜舎臭気吸着用資材や、各種脱臭方法の組み合わせの検討。及びそれらの運転・管理方法の検討。
2 1)既設浄化槽の性能調査(H26年度)県内の畜産農家について現状の問題把握のための調査を行い、浄化処理状況や季節変動を調査、次年度以降の浄化比較検討及び導入開発試験の基礎データとする。2)散気管試験(H26〜27年度)浄化槽の処理能力が高く、電気代が安くてメンテナンスが容易な散気管の比較検討。3)固液分離及び汚泥量による浄化比較試験(H26〜27年度)安価で管理が容易な固液分離方法の検討と適正な汚泥量について比較検討を行う。

2.測定指標

測定指標なし

3.目標を実現するための主要事業・主要制度

番号主要事業・主要制度事業概要・スケジュール
1低コスト畜舎臭気低減技術の開発 (トータルコスト予算額6117千円)畜舎の臭気は捕集が困難であり、堆肥化施設等で用いられる吸引用送風機を使用した脱臭装置では、施設費・ランニングコストがかかりすぎるため適応が困難である。そこで、畜舎周囲に設置する簡易な装置による臭気低減技術を開発する。
2環境と調和の取れた畜産排水処理技術の改善と指導マニュアルの作成 (トータルコスト予算額6939千円)畜産経営から排出される汚水が排水基準を満たすような処理の適正化を図るため、既設浄化槽の改造や技術導入による現地実証試験を実施し適正運転を推進する。また、指導者向けに現場での測定項目や簡易分析方法の検討を行い、現場測定マニュアルを作成する。

4.評価

■最終評価(年度末時点)

進捗評価
○(予定どおり) 
達成度の評価
9
評価理由
事業計画通りの試験実施ができた。 

H26年度の取組成果
「低コスト畜舎臭気低減技術の開発」  豚舎換気扇の周囲を除塵ネットで3重に張り、換気扇から出る臭気と埃を抑えるために、水噴霧を行った。 年間を通して畜舎臭気の主な悪臭成分であるアンモニアを90%以上除去出来た。また、畜舎換気扇前の臭気指数値20以上をネット通過後17未満まで低減出来た。換気扇5m地点では臭気指数値10以下となり、臭気指数による悪臭防止基準値をクリアー出来ると考えられた。
「環境と調和の取れた畜産排水処理技術の改善と指導マニュアルの作成」  既設浄化槽の性能調査は酪農家14戸、養豚農家3戸の実態調査を実施。散気管試験は酸素溶解率の高いメンブレン式散気管と既存の散気管との比較試験を行い、性能比較を実施。固液分離及び汚泥量による浄化比較試験については、汚泥から水分を取り除く「おがくずろ床」のろ床資材検討のため、籾殻及び籾殻燻炭との比較を実施。 改善が必要な農家は7戸であり、うち5戸で関係機関と連携して改善に取り組んだ。その際の改善目安として簡易測定を用いた現場測定を導入し、効果的に取り組むことができた。散気管試験ではメンブレン式散気管は省エネルギーで硝化が促進されることが判明した。おがくずろ床についてはろ過速度は籾殻に代替しても大差なく、籾殻燻炭を用いることにより、ろ液の色度が低減した。
課題今後の取組
「低コスト畜舎臭気低減技術の開発」  研究成果を定着させ、普及させるために、農家実証試験を行う必要がある。農場で現地実証試験を行う。
「環境と調和の取れた畜産排水処理技術の改善と指導マニュアルの作成」 散気管試験において季節的な変動が示唆され、散気管の耐久性及び季節変動の調査が必要となった。また、さらなる省エネルギー(空気量調整)の可能性と各イオンの詳細な分析による除去率調査が必要である。散気管試験では継続調査と併せて、省エネルギーかつ効率的な硝化について農家実証試験を実施。また、硝化した窒素の除去(脱窒)について基礎調査及び新技術導入、汚泥量比較等を実施する予定。

※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。


この工程表へのお問い合わせ

中小家畜試験場 所属長名 赤井 精 電話番号 


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