平成26年度工程表
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農林水産部 農業振興戦略監 中小家畜試験場の工程表

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基本的事項

所管組織、所管責任者

部局名部局長名所属名所属長名職員数
農林水産部農業振興戦略監部長 岸田悟、戦略監 伊藤友昭中小家畜試験場赤井 精21

組織ミッション

1 本県独自の畜産物の開発。
2 周辺環境と調和した畜産経営の確立。
3 畜産経営を継続するための新技術導入等への支援。

1.政策内容と目標

(1)政策内容

市場に打って出る魅力あるオリジナル品種、高付加価値化技術の開発

(2)長期的目標

政策項目(アジェンダ)将来ビジョン環境イニシアティブプランアクションプラン(教育振興基本計画)その他

●将来ビジョンの取組の方向性(該当所属のみ)

番号大項目取組みの方向性
1T【ひらく】地域で・県外で・国外で新時代に向かって扉をひらくF-2育種改良や飼養技術の向上等により、「鳥取和牛」「大山赤ぶた(デュロック種)」「鳥取地どりピヨ」など、おいしい鳥取ブランドを形成します。子牛・肉牛の出荷頭数の増加や高価格販売により「和牛王国鳥取」の復活を目指します。県内産の自給粗飼料を給与し、生産・加工を県内で行い、安全で安心な付加価値の高い牛乳を生産します。

●所属で設定する長期目標(設定がある場合のみ)

1県内外における、「鳥取産オリジナル豚(大山赤ぶた、大山ルビー)」のブランド確立
2県内外における、「鳥取地どり」のブランド確立

(3)今年度の目標

1生産量の増加、生産者、流通業者の組織化等による生産体制の確立、系統の維持・改良等による品質の維持・向上及び生産効率の改善を実施
2 1)系統の維持・改良等による品質の維持・向上及び生産効率の改善を継続実施。2)旨み向上試験については地どりの飼育試験をすすめ、飼料給与試験を行う。
3)ピヨのひな供給数を13,500羽を目標とする。4)凍結精液試験についてはH25年度試験を踏まえ、凍結方法の変更、前処理の実施による孵化率向上について調査。5)種卵保存技術については、5〜6週間の貯卵期間の長い種卵の孵化率向上について調査する。

2.測定指標

測定指標なし

3.目標を実現するための主要事業・主要制度

番号主要事業・主要制度事業概要・スケジュール
1鳥取県産ブランド豚品質向上試験 (トータルコスト予算額41426千円)1 能力の高いバークシャー種雄の選抜を行う。 2 オリジナル豚(大山ルビー)の肥育技術改善試験を実施。大山ルビーと一般流通豚肉との比較試験、及び飼料米を用いた給与試験等を実施する。
2「鳥取地どりピヨ」の改良試験 (トータルコスト予算額36757千円)1 血統固定化試験 「鳥取地どりピヨ」は、シャモ(G)の雄とロードアイランドレッド(SR)の雌との交雑種鶏(GSR)の雄と白色プリマスロック(WR)の雌との交配により生産されるが、生産の効率化と品質の向上・安定を図るためGSRの品種固定化に取り組み中。 2 旨み向上試験 他県産地どりとの差別化を図るため、アラキドン酸含有率を参考形質として試験を実施。 3 H24年度に鶏舎を増設、今後年間14,000羽を目標に供給する。(H26年度は13,500羽供給予定)
3鳥取地どりピヨの遺伝資源保存技術の開発 (トータルコスト予算額3764千円)鳥インフルエンザ等の鶏の伝染病発生に伴い、発生農場内の鶏は卵を含めて全て処分される。万一これらの伝染病が当場で発生した場合であっても、長い年月をかけて作出し、県民に親しまれてきた鳥取地どりピヨの遺伝資源が消失することのないよう対策を図る必要がある。そこでピヨの親の精液や種卵を長期間保存できる技術を開発し、万一の際にも鳥取地どりピヨを維持あるいは復活させることができるようにする。

4.評価

■最終評価(年度末時点)

進捗評価
○(予定どおり) 
達成度の評価
8
評価理由
1バークシャーの選抜は実施できたが、オリジナル豚肥育技術改善試験で一部に遅れがある。2血統固定化試験は予定通り育種改良を実施、体重目標を達成した。「鳥取地どりピヨ」の販売ひな羽数は9,813羽で受給率100%。3精液凍結保存技術の開発については、現時点で受精率73.8%と実用化が期待できる試験結果となった。 

H26年度の取組成果
鳥取県産ブランド豚品質向上試験  1 バークシャー種の系統造成は、最終選抜し系統維持を行っている。 2 バークシャー種雄の体型調査を行い、能力の高い雄の育成選抜を行う。 3 「大山ルビー」と他品種との比較肥育試験を行い、肥育・肉質の比較を行う。 4 「大山ルビー」の飼料米肥育試験(40%混合)および新米と古米の比較を行い、肉質について調査を行う。  1 バークシャー種の系統造成は、最終選抜して系統維持した。 2 バークシャー種雄9頭の体型調査実施。 3 肥育試験では増体でLWD種が最も良く、肉質ではデュロック種が良い傾向が見られ、特にロース肉の粗脂肪含量が他品種より高かった。大山ルビーの肉質は他の二品種の中間であった。 4 飼料米40%混合給与は食味官能評価で市販の配合飼料給与に比べ低い評価となった。しかし、新米と古米とでは同程度の評価となった為、古米でも十分飼料利用出来ると考えられた。昨年度の試験結果も含め、大山ルビーの飼料米の給与割合は20%程度が限界と考えられた。
「鳥取地どりピヨ」の改良試験 1 交配選抜を実施し、目標を達成する。 2 ビタミンE飼料添加試験を行い、モモ肉のアラキドン酸%向上をはかる。 3 「鳥取地どりピヨ」のヒナを生産農場へ安定的に供給する。 1 体重の設定目標を達成し、雌雄の体格差も改善できた。 2 アラキドン酸の向上は図られなかったが、肉質、育成率の改善が見られた。 3 供給要望に対し、100%のヒナ羽数を供給することができた。
「鳥取地どりピヨ」の遺伝資源保存技術の開発  1 種卵の超長期保存技術の開発については、種卵6週間中に転卵することにより、孵化の改善効果を調査した。 2 精液保存技術の開発では、平成26年度試験は27年3月から11月までの予定で取り組んでいるところである。 1 保存期間中の転卵処置により孵化改善効果が得られた。 2 精液凍結保存技術の開発については、現時点で受精率73.8%と高い値が得られており、実用化が十分期待できる試験結果となっている。
課題今後の取組
1 バークシャー種の連産性および体型の向上。 2 大山ルビーの肉質向上およびアピールポイントの提示。1 バークシャー種の連産性および体型の調査。 2 飼料米に変わる添加物を給与した場合の大山ルビーの肉質向上。
「鳥取地どりピヨ」の改良試験 1 産卵率の低下傾向が見られ、次回交配は注意する必要がある。 2 飼料給与試験を継続して行う。 3 産卵率の停滞や卵重の安定化に関して改善の余地があると考えている。1増体の改良は軽微にとどめ、産卵率に配慮した交配を計画する。 2アラキドン酸が確実に上昇する資材を検討し、試験を行う。 3飼養技術の向上により、さらなる高い産卵率、受精率を目指すこととする。
「鳥取地どりピヨ」の遺伝資源保存技術の開発 1種卵の超長期保存技術の開発については、種卵の保存期間をより長い期間で実施する必要がある。 2精液保存技術の開発では、耐凍剤や凍結方法等を検討することにより、さらなる高い孵化率を目指すこととする。1 種卵保存期間について8週間保存で反復試験を行う。 2 各種耐凍剤、凍結方法等を検討する。

※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。


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