教育関係・報道提供資料

古代山陰道と考えられる大規模な道路遺構を青谷の丘陵上で発見

2020年02月06日提供 資料提供


提供機関

提供課等:地域づくり推進部文化財局とっとり弥生の王国推進課   担当/係名:歴史遺産担当 
電話番号:0857-26-7934

内容

鳥取県埋蔵文化財センターでは、古代山陰道のルートや構造、築造時期の解明を目的とした調査研究を平成30年度から進めています。このたび、青谷町内の丘陵上で実施している発掘調査で、古代山陰道と考えられる大規模な道路遺構を確認したことから、下記のとおり記者公開及びウォーキングを兼ねた現地説明会を開催します。ぜひ、取材してくださるようお願いします。

発掘調査成果

(1)丘陵上を直線的に延びる幅9mの大規模な道路遺構を確認した(別添写真1)。確認した道路遺構は幅9mで側溝を有し、青谷横木(あおやよこぎ)遺跡(※1)で確認された道路遺構の延長線上に位置することから、古代山陰道※2にあたると考えられる。
(2)今回の道路遺構の発見により、古代山陰道を示す切通しなどの道路痕跡が丘陵尾根に沿って、長さ400mにわって現地形に残されていることが明らかとなった(別添写真2)。
(3)峠を通る古代官道が発掘調査で確認された事例は全国的にも見てもなく、重要な成果である。
(4)国史跡青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡や青谷横木遺跡の調査成果も合わせると、青谷町内の古代山陰道は平野部から丘陵部にかけて一体的かつ具体的に復元できる稀有な事例となり、古代道路を研究する上で欠かすことのできない地域となりつつある。

※1 青谷横木遺跡では古代山陰道とされる大規模な道路遺構が発見され、国内初となる柳の街路樹が発見された。
※2 飛鳥時代に律令国家が都と地方を最短距離で結ぶためにつくった七道駅路の一つ。現代でいう高速道路。

【発掘調査概要】
   調査期間 11月〜2月
   調査面積 110平米(幅約2m×長さ8〜15mの規模のトレンチを6地点)

記者公開

(1)日時 2月12日(水)午後1時30分から午後2時30分まで

(2)集合場所 青谷町養郷(ようごう)発掘現地入口(別添位置図参照)

現地説明会&ウォーク(添付チラシ参照)

(1)日時 2月16日(日)少雨決行(※雨天順延の場合は2月23日(日))

   午前の部 午前9時30分から正午まで


   午後の部 午後1時30分から午後4時まで
(2)集合場所 青谷横木遺跡現地(鳥取西道路青谷IC付近高架下駐車場、青谷ICを降りて車で5分)
(3)募集定員 80名(午前40名・午後40名)
(4)申込み先 鳥取県埋蔵文化財センター(680-0151鳥取市国府町宮下1260番地)
        電話 0857-27-6711 ファクリシミリ 0857-27-6712
        メールアドレス maibuncenter@pref.tottori.lg.jp
        ホームページ https//www.pref.tottori.lg.jp/maibun
(5)その他 開催の有無は当日の午前7時に判断しますので、携帯080−6329−5368(当日のみ)までお問い合せください。
      また、中止の場合、ホームページとフェイスブックでも午前7時にお知らせします。
      足元が悪い山道を歩くので、トレッキングシューズや防寒具など山歩きができる服装でお越し下さい。
      駐車台数に限りがありますので、なるべくお乗り合わせの上お越しください。

報道機関に提供した資料(PDFファイル)

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