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具体的な行動計画

(2)ここでは「食の輪」が広がっていく




8.酒



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取り組みの方向性

     改めて言うまでもなく、本県は豊かな水と旨い米に恵まれた、銘酒の一大産地です。尾瀬あきら氏の有名な漫画『夏子の酒』は、智頭町の諏訪酒造がモデルになっていました。県内各地で、地元の水と米を使った新酒造り、「鳥取県の地酒セット」の販売、はしご酒のスタンプラリー、日本酒と落語を楽しむ「酒蔵妖怪寄席」など、酒を使った楽しい取り組みが次々と行われています。
     日本酒だけではありません。地ビールや地焼酎、地ワインや二十世紀なしを使ったスパークリングワインなどもあります。
     東京では、全国各地のカップ酒専門店が話題になっているそうです。地元のお酒をまずは飲んでみて、鳥取が誇る豊かな”酒文化”を楽しんでみましょう。それともう一つ、宴席では、お酒が苦手な人に無理強いなどしないで、皆が楽しく過ごせる工夫をしましょう。鳥取式の「楽しいお酒の飲み方」が生まれるといいですね。


取り組み事例


鳥取の地酒で乾杯


( 鳥取県HPより http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/426201/map.pdf )

 鳥取県内ではそれぞれの風土に合わせた個性的な酒造りが行われています。
 酒造りに適しているといわれる酒造好適米の玉栄、五百万石、強力、山田錦などを県内で生産、その比率も高くなっています。最近では、強力に注目が集まり、県内の蔵元や酒販小売店などが中心となって、酒米生産者や消費者といっしょに強力の栽培から酒造りまでを行う取組も進められています。また、県内のワイン造りには、100%地元産のぶどうが使われるなど鳥取県のお酒は素材にこだわっています。
 大山をはじめとする中国山地の雪解け水が数百年もの時を経て地中でろ過され、豊富な伏流水となっており、これらの多くは軟水であり、きめ細かいお酒が造りやすく口当たりのまろやかな優しいお酒が生まれます。
 そして、それらを生かす人の技。「吟醸造り」など時間と労力をかけて個性あるお酒を造る高度な酒造技術は、杜氏、酒米生産者、技術指導者などに情熱を注いだ先人達の努力の結晶、まさに鳥取の「伝統」とよぶにふさわしい文化です。
 杜氏のこだわりのつまった日本酒、名水と匠の技で仕込んだ地ビール、素材にこだわったワイン、特産品を活かした焼酎など個性豊かな鳥取の酒蔵を紹介した「とっとりの酒蔵まっぷ」はこちらです。
(→http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/426201/map.pdf




仲間と一緒に「うまいがな!」

 地酒を楽しむ「ジゲ酒の会」(会長:飯田さん(北栄町))を結成して15年、現在は県内外に50人を超える会員がいます。「米」「酒」「語り合い」をテーマに、「まじめに、楽しく、気長に」をモットーに、会員で酒米の無農薬有機栽培に取り組み、地元の酒造会社「梅津酒造の強力で酒の仕込みから蔵出しまでの作業を楽しんでいます。その結果生まれたお酒が「うまいがな」。
 会が長続きする秘訣は、仕込み、酒しぼりの体験など酒造りに参加する満足感と、搾りたてのお酒をその場で味わい、杜氏の気分になれる魅力に加え、月見の会など季節を見て会を開き、杯を交わして仲間づくりができること。この会の一番いいところは「酒と人の匂いのする会」であることです。
 料理の味に地域性があるように、それは日本酒にも深く関わってきます。「ジゲの料理でジゲの酒を味わう」、それがまさにお酒の醍醐味です。今後も、酒米の栽培や仕込みなどの作業を楽しみながら、米と人・酒と料理を通して気軽にいろいろな話しができる居心地のいい会を、そして仲間たちと地域の活性化を目指していきます。




平成22年度当初予算での県の主な取り組み・支援策


地元の逸品再発見事業〔食のみやこ推進課〕


地元県内生産者等の製造現場や商品のこだわりをケーブルテレビ、ラジオで紹介します。


食のアクションプログラムメディア連携事業〔食のみやこ推進課〕


鳥取の食や食文化とそれを担う人々の活動を新聞等により広く県民に紹介する。

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ご意見・お問い合わせは

鳥取県商工労働部兼農林水産部市場開拓局食のみやこ推進課
住所 〒680-8570鳥取県鳥取市東町1丁目220
電話 0857-26-7835 ファクシミリ 0857-21-0609
E-mail syokunomiyako@pref.tottori.jp