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具体的な行動計画

(3)ここでは「食」を知って鳥取が好きになる




11.科学



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取り組みの方向性

     食と科学の関係はとても幅広いものです。食品の安全性、栄養、機能、味覚、嗜好などの面、また、農学や動植物学、あるいはバイオテクノロジーやナノテクノロジーといった先端科学技術、地球温暖化などとの関わりもあります。
     県外のある大学では、地元産の小豆について、機械採りと手摘みで味がどのくらい違うのか、科学的に検証を行っています。お菓子屋さんに両方の小豆で甘納豆を作ってもらい、食べ比べるのだそうです。ちょっと面白そうですね。
     食に関する科学的な研究は、県内の大学や試験研究機関でも数多く行われています。主目的はビジネスチャンス創出や生産の効率化などですが、面白い取り組みを知ることで、日常の食事が間接的に豊かになります。時には誰かに話したくなりますし、その話題で盛り上がるかもしれません。
     鳥取の食の意外な一面を科学から知る、という取り組みを推奨したいと思います。大学や試験研究機関の取り組みを知って、鳥取の食を「科学の目で」見直して見ましょう。 


取り組み事例


鳥取県産ハタハタ 脂分たっぷり、ドギの寒天質 ヒアルロン酸豊富


( 平成21年1月4日付日本海新聞より )

 鳥取県と鳥取大学が設置した「日本海水産資源研究会」は、平成20年度から「海の美味しさ発見調査」を実施しています。ハタハタやサワラなどの脂の量などを測定し、旬の時期や他県産との違いを調べるほか、あまり利用されていない資源の栄養や機能性について成分分析を進めています。
 この研究で、県水産試験場は、県産ハタハタの脂量が4−20%と秋田産よりも多いこと、また、鳥取大学は、ノロゲンゲ(ドギ)の体表を覆う寒天質には、他の魚になく、健康食材として活用できるヒアルロン酸が多く含まれていることがわかりました。




平成22年度当初予算での県の主な取り組み・支援策


海の美味しさ発見調査事業〔水産試験場〕


県産魚の美味しさを消費者等に説明できる科学的根拠がないため、美味しさの指標となる脂質含有量を測定し、県産魚の旬の特定及び優位性を調査する。沖合底引き網で漁獲されるが販売されない未利用水産資源を活用するため、健康等に効果があるとされる成分を明らかにします。

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ご意見・お問い合わせは

鳥取県商工労働部兼農林水産部市場開拓局食のみやこ推進課
住所 〒680-8570鳥取県鳥取市東町1丁目220
電話 0857-26-7835 ファクシミリ 0857-21-0609
E-mail syokunomiyako@pref.tottori.jp