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具体的な行動計画

(2)ここでは「食を知って、売る」ことが楽しい




5.流通・販路開拓



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取り組みの方向性

     昨年の「事故米」の問題が徐々に明らかになっていったとき、改めて認識したのはその流通経路などの複雑さではないでしょうか。大阪の会社から事故米穀(残留農薬メタミドホス検出)が混入した「もち米粉」が全国あちこちに、鳥取県内にも流通していました。1つの会社から何社もの中間流通業者を経て、多数の製造・販売業者へ渡っていき、最終的に全国いたるところの消費者・需要者のところで消費されました。食品の流通経路や販売の実態など、何か問題が起きなければ明らかにならないことがたくさんあります。今まで、流通経路そのものがスポットを浴びることはありませんでしたが、今や食の安全・安心には消費者の信頼に応える流通経路が必要不可欠です。
     また、本県の素材が良く、安全安心で、美味しい農林水産物や加工品などの販路開拓をするときには、農林水産物や加工品だけでなく、流通経路や販売ルートも明らかにして、消費者に安全・安心を与えるものにしなければなりません。
     消費者サイドも一方的に情報を受け取るだけではなく、生産・加工・流通・販売などについて勉強して、積極的に食に関心を持つことが必要です。
     そのためにも、生産者、加工・流通業者、消費者、行政の3者が情報交換できる場をもっと増やし、お互いが参画しあって信頼を築くことが大切です。


取り組み事例


クリーン・パス(とっとり食の安全認定制度)

 鳥取県は、食品製造施設の衛生管理向上を図るための独自の制度として「とっとり食の安全認定制度」を設立しました。
 食の安全性に対する消費者の関心は、益々高くなっています。このような状況で、営業者の自主的衛生管理への努力は消費者の側からは、なかなか分かりにくく、評価されることが少ないものです
 そこで、自主的衛生管理をいっそう推進し、これらの取組を積極的に評価し、消費者にも知ってもらおうとするのがこの制度です。
 食品の衛生管理が一定の水準にあると認められる施設を認定し公表することで、自主的衛生管理の向上を図り、安全性の高い食品が提供されることにより、消費者の食に対する安心感につながります。
 また、この制度を導入した施設は、営業許可年限の延長や県のホームページに企業名等を公表することとしています。




「食のみやこ鳥取県」戦略会議

                                         鳥取県産農林水産物の評価を高め、県外への販路開拓・PRするための全体戦略について幅広く検討しています。この会議では、県内外の有識者、県内産業界の方々のご意見を伺い、施策に反映しています。




食の安全推進会議

                                        本県では、食品の安全性の確保を図るため、生産から消費に至るまでの食品に関わる様々な情報や意見の交換を図り、これを施策に反映させるため、鳥取県食の安全推進会議を設置しています。




平成22年度当初予算での県の主な取り組み・支援策


食のみやこ鳥取梨流通対策事業〔生産振興課〕


台湾等への輸出と関東出荷の促進、進物需要動向に対応した出荷調整等を実施することにより、梨の価格安定を図ります。


農林水産物環日本海圏貨客船航路活用販路開拓事業〔農政課〕


環日本海圏貨客船航路を活用することにより、本県の安全・安心で高品質な農林水産物・加工品の販路を開拓し、本県農林水産業の活性化に繋げます。


食のみやこ鳥取県推進事業(おいしい鳥取PR推進事業)〔市場開拓課〕


本県産農林水産物等の県外消費地等に向けた販路開拓・販売促進を図ります。


食の安全推進事業〔くらしの安心推進課〕


生産から消費まで食品に携わる様々な立場の人の相互理解を促進するとともに、県民の意見を県の施策に反映させ食品の安全性の確保を推進する。


平成22年度食のみやこ鳥取県ブランド商品開発・販路開拓業務委託事業〔農政課〕


農林水産団体が行う農水産物の新たな商品開発や県内外への販路開拓の取組を支援し、雇用の確保につなげています。

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ご意見・お問い合わせは

鳥取県商工労働部兼農林水産部市場開拓局食のみやこ推進課
住所 〒680-8570鳥取県鳥取市東町1丁目220
電話 0857-26-7835 ファクシミリ 0857-21-0609
E-mail syokunomiyako@pref.tottori.jp