事業概要
省力的・低コスト・資源循環型な遊休農地解消の手法として、和牛等の放牧による農地の保全を推進するため、放牧モデルほ場(5ヶ所)、放牧跡地利用展示圃(2ヶ所)の設置、研修会の開催、放牧家畜のレンタルシステム業務の運営推進を行う。
事業の目的、背景、効果
1 県東部の耕作放棄地面積率は13%(経営耕地面積7,487haの
うち耕作放棄地面積1,081ha)を占め、担い手不足に伴い年々
増加し、管理不徹底山林も同様に増加傾向。
2 八頭次世代改革若手プロジェクトチームがH19.9〜11月
の間、ヤギの試験放牧を実施し、一般県民や報道機関
から大きな反響。
3 H20年度に本事業を予算化し、放牧モデル地区として和牛5地
区、ヤギ5地区のモデルほ場を設置。放牧への機運が高まりつ
つある。多様な放牧形態の提示と放牧跡地の活用が今後の課
題。
事業内容
1 放牧推進事業 1,523千円
(1)放牧モデルほ場の設置 500千円
県東部の遊休農地に特徴をもった「放牧モデルほ場」をタイ
プ別に5ヶ所(水田利用型、果樹園利用型、谷ごと放牧型、外
来植物制圧型、集落営農型)を設置し、放牧への理解促進や
耕種農家等農林地所有者への技術の普及を図る。
(2)放牧跡地利用展示圃の設置(2箇所)933千円
放牧後の樹園地、水田を整備し、苗木、飼料作物等を栽培
して農地再利用の啓発を図る。
(3)放牧推進部会、研修会の開催 90千円
放牧の相談窓口となる市町村農業委員会等と放牧技術の指
導を行うJA等関係機関を構成員とする放牧推進部会を開催。
畜産農家、耕種農家等を対象に放牧技術普及のための研修会
を開催。
2 レンタルシステム事業(単県・委託) 540千円
放牧家畜の確保を目的として、農地等所有者側と畜産農家側
を仲介し、放牧家畜のレンタルを行うシステムを運営する。
(委託先:鳥取県畜産振興協会、鳥取県畜産農業協同組合)
財源内訳
(単位:千円)
前年度との変更点
1 放牧モデルほ場数の変更
(H20) 和牛、ヤギを各市町に1ヶ所ずつ計10ヶ所設置
(H21)タイプ別に5ヶ所とする
2 放牧跡地利用展示圃の設置(新規)
樹園地、水田1ヶ所ずつ計2箇所の展示圃を設置
事業期間
平成20〜21年度