廃止理由
事業の終了による。
※前年度予算額は組み替えの「男女共同参画普及啓発事業」に含める。(1,038千円)
1 背景等
内閣府が平成17年度に実施した「男女間における暴力に関する調査」によると、配偶者から身体的暴力を受けた人は女性の26.7%、精神的暴力を受けた人は16.1%、性的暴力は15.2%で、身体的暴力・精神的暴力・性的暴力のいずれかを何度も受けた人は10.6%となっている。しかも、この5年以内に被害を受けた女性のうち「どこにも相談しなかった」のは46.9%となっており、被害が潜在しているなど深刻な実態が浮き彫りとなっている。
よりん彩相談室の相談でも、DVの背景のある相談が多く、DVのことを知らない相談者が多い。
2 目 的
地域でのDV防止の啓発ができる人材養成のための講座開催、講師用教材の作成を行い、DVの背景となっている家庭内での固定的役割分担意識の解消とDVのない地域づくりを図る。
3 よりん彩相談室の相談事例の概況
(1)相談件数等
平成18年9月〜平成19年3月の相談件数 | 1,064件 |
相談内容と県男女共同参画計画の重点目標と一致した件数
| 271件 |
上のうち重点目標「女性に対するあらゆる暴力の根絶」に該当する件数
| 73件
(26.9%) |
(2)相談内容等
相談者がDVのことについて知らないことが多く、DVという言葉は知っていてもDV加害者の多様な言動・DV被害者心理などについて知らないことが多い。
4 事業概要
(1) NPO等の創意工夫、アイデアや強みを活かして事業を行うこととし、NPO等に委託して実施する。
(2) 委託先の選定は公募により行う。委託先の決定のため、選定委員会を開催する。
・選定委員 民間の委員3人、県職員2人(配偶者暴力相談支援センター職員、男女共同参画センター所長)
(3)NPO等の委託先が実施する事業
○DV防止に係る啓発に使用する講師教材の作成
県民にとって分かりやすい教材となるよう関係者の意見を聴きながら作成する。意見を聴く関係者の選定については委託先の裁量とするが、次のような関係者が想定される。
・関係者 民生委員、人権擁護委員、母子生活支援施
設職員、民間シェルター職員、市町村職員、県職員(配偶者暴力支援センター職員)等
・作成スケジュール 6月〜11月
○地域でDV防止の啓発ができる人材養成講座の開催
・開催日時 12月頃(平日、6時間×2日)
・対 象 地域の関係者(DV被害者支援に携わっ
ている方等)、市町村関係者等(20人)
5 所要経費
合計 1,038千円
特別旅費 12千円(委託先選定委員旅費)
報償費 56千円(委託先選定委員謝金)
委託費 970千円