●中山間地域には魅力ある資源と一生懸命活動に取り組む集落やグループがあるが、集客効果や地域振興につながっている事例は少ない。
●過疎高齢化等で自分達だけでは活動発展が難しい。
●中山間地域の力不足を総合的に補完する支援体制がない。
上記のような課題を踏まえ平成21年度、
「中山間地域資源活用支援システム創設調査検討事業」により
・東部一円のグリンツ取り組み団体への聞き取り調査
・先進地から講師を招いての講演会
・関係行政機関で検討会議
を行った。その結果把握できた県東部の現状について、概略は以下のとおり。
・ グリンツに取り組む団体・個人の目指すところは様々であるが、それぞれの取り組みが小規模なため、広域連携し情報発信していく必要性は感じている。
・ 民泊に取り組めば収益は大きいが、クリアしなければならない法規制や、受け入れる側の抵抗感、負担感がある。
・ 鳥取市ではH18より「鳥取市グリンツ連絡会」を発足させ、市内のグリンツに取り組む団体の連絡調整、研修会などを行っている。事務局は鳥取市企画調整課地域振興室。
・ 鳥取市佐治町では、農水省の「子ども農山漁村交流プロジェクト」に取り組んでおり、(株)さじ21が事務局機能を担っているが、東部一円のグリンツ支援を行うまでには至っていない。
・ 八頭地区では、連絡会のような組織は存在しないものの、小規模ながら都市住民等との交流による地域振興の取り組みが見られる。(例:智頭町新田、若桜町吉川、八頭町隼地区など)
・ NPO学生人材バンクが、高齢化する農村集落に対し農村ボランティア等の支援を行っている。また、鳥取市の委託事業を受けて「鳥取市農家漁家民泊推進員」を1名雇用している。
平成22年度に「鳥取県東部地区グリーンツーリズム推進協議会」を新たに設置し、
以下の事業を行う。
1.東部一円のグリンツ情報を網羅したホームページを作成し、適時に情報発信を行う
2.東部地域内で現在グリンツに取り組む団体(個人)に加え、取り組む意欲のある団体(個人)を発掘し、研修等を行い育成する
3.グリンツ取り組み団体・個人による、県内外の先進事例視察の実施
4.市街地居住者を対象とした、グリンツ体験ツアーの実施